12月11日(日曜日)

Guppy   2016年12月11日   12月11日(日曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「今日は雨 寒さ厳しく エアコンを」

今日はフィギュアスケートのグランプリファイナルの結果を私なりにレビューしたいと思います。では男子ショートプログラムから。

まずはスペインのハビエル・フェルナンデス選手、25歳。スケート靴にスペインの国旗が?まさかねえ。でも色はスペインの国旗と同じ色でした。何のマークか気になって仕様がありません。ま、それは置いといて、演技の方を見たいと思います。この選手は2015、2016年の世界選手権の金メダリストなんですが、今年のショートプログラムは羽生選手を越えるプログラムだと思います。ジャンプやスピンの間に常にフラメンコの振付けが入っていて休む暇がありません。4(クワド)サルコウでは体勢を崩すも何とかこらえて頑張ったのですが、最後のジャンプ3(トリプル)アクセルで大転倒。これで完全に流れが止まってしまいました。演技が終ったとたんガッカリしていました。それでも得点は、減点1.00はありましたが91.76と3位になりました。

2番手はカナダのパトリック・チャン選手、25歳。ソチオリンピックの銀メダリストです。(ちなみに金メダリストは羽生結弦選手)グランプリシリーズカナダ大会では羽生選手を破って優勝した選手です。私の知らないビートルズナンバーですが、その曲に乗ってのステップシークエンスは最高でした。ジャンプも全て成功し、スピンもまるでお手本の様なスピンでした。強いて言うなら冒頭のコンビネーションジャンプの最初のジャンプ4トゥループがちょっと着氷がつまった感じぐらいでしょうか。そんな細かい事は素人の私にはわからないですね。で、得点は99.76で結果2位になりました。

3番手は日本の宇野昌磨選手、18歳。その昔、ロシアのクリムキンと言う人が初めてやった技「クリムキンイーグル」が大好きで、プログラムの中に必ず取り入れています。現在では宇野選手とネイサン・チェン選手しか出来ない4フリップジャンプは決めたので素晴らしかったですが、次のコンビネーションジャンプの最初の4トゥループで前へ転倒してコンビネーションが出来ず、それどころか回転数が足らなかったらしくて基礎点が3回転分しかもらえなかった様です。見せ場のイーグルから3アクセルジャンプをはさんでクリムキンイーグルもいつもより浅かった気がします。転倒した上に後ろに倒れるのが嫌で安全策をとったのかもしれません。演技が終ったとたん後ろへスーッと滑って行きました。どうしたのでしょうか、キス&クライへ行くのも支えられてフラフラ状態でした。何が起こったのでしょうか。とりあえず得点は減点1.00の86.82で結果4位になりました。それにしても大丈夫でしょうか。フリー、ちゃんと滑れるのかなあ…。

4番手はアメリカのネイサン・チェン選手、17歳。冒頭のコンビネーションジャンプの4ルッツ3トゥループは元々中国のボーヤン・ジン選手が昨年成功したコンビネーションジャンプで、跳べるのはこの2人だけなんですよね。ちょっとオーバーターンしていましたが、跳べるってすごいですよね。宇野選手も跳んでいる4フリップジャンプでは転倒したあげくに回転数足らずで残念でした。得点は転倒で減点1.00の85.30で結果5位になりました。

5番手もアメリカのアダム・リッポン選手、27歳。この歳ぐらいの選手になると4ジャンプは殆ど出来ません。逆に言うと、4ジャンプ無しでファイナルまで来れた、それがすごいですよね。有名なのは「リッポンルッツ」と言うジャンプです。まるでバレエみたいに両手を上げるルッツジャンプの事ですが、これは言葉で話すよりまず映像で見てもらった方が良いです。只単に両手を上げているだけではない、とても素晴らしくきれいなジャンプなので…。プログラム上では完璧に近い演技でしたが、それでも得点は83.93止まりで結果最下位の6位でした。でも、よく頑張りましたよね。

さて最終滑走です。6番手は日本の羽生結弦選手、22歳。4月に亡くなったと言うプリンスの曲「レッツゴークレイジー」に乗り乗りで、もう曲の始めから会場では手拍子が起こり、その中で冒頭は羽生選手しか跳べない4ループを何とか右足だけでこらえてました。危なかったです。ただし回転数は大丈夫だそうです。次のコンビネーションジャンプの4サルコウ3トゥループは完璧。でも、ジャンプを全て終えて疲れたのか、スピンのポジションが変わる度に曲に合わなくて、ステップシークエンスの時も曲に合わず、音楽的センスのある羽生選手としては珍しかったです。終わったとたん、会場が大歓声に包まれました。でも、疲れた感じで首を振ってリンクから出ました。得点は106.53で結果1位になりました。何がまずかったのでしょうか。

さて、次は女子ショートプログラムですが、こちらは私の好きな真央ちゃんが出ていないので、どうでも良いという感じで見ていたので大した事は書いていません。

まず1番手は日本の宮原知子選手、18歳。身長が150センチしかないので、いかに大きく見せるか色々苦労している様です。今年はバレエの先生にコツを教えてもらったりしたそうで、なるほど演じ終った後の挨拶がバレエで身に付けた品の良さを感じました。得点は74.64で結果3位でした。インタビューを受けている時が一番うれしそうでした。

2番手はカナダのケイトリン・オズモンド選手、21歳。シャンソンの歌声に乗せて、時々ツンとした表情をした時にフランス人らしく見えました。(フランスの方ごめんなさい)やっぱ大柄な人の方がステップシークエンスでは見栄えがしますね。得点は75.54で結果2位でした。

3番手からは全員ロシアです。まずはマリア・ソツコワ選手、16歳。後半に疲れが出たのか、3フリップジャンプも2(ダブル)アクセルジャンプもいまいちでした。身長が170センチもあるので、「ビールマンスピン」が大きく見えました。得点は65.74で結果6位でした。ま、初めてのファイナルですからね。

4番手はアンナ・パゴリラヤ選手、18歳。曲に合わせたステップシークエンスが良かったですね。3ループジャンプは危なかったです。もしかしたら腰を痛めたのかも…。そう言えばスピンでも腰に手を当てて演技していたし…。フリーの演技が出来ると良いのですが…。得点は73.29で結果4位でした。

5番手はエレーナ・ラジオノワ選手、17歳。妖艶な演技でコンビネーションジャンプは難無く終えたのですが、他のジャンプは危なげでした。特に3ループジャンプは高さが足らず回転不足になるかも…。ステップシークエンスのエッジワークが上手いそうです。得点は68.98で結果5位でした。

最終滑走6番手のエフゲニア・メドベージェワ選手、17歳。すごいまつ毛ですねぇ。ま、それは良いとして演技内容ですが、とにかく盛り沢山のプログラムです。スピン、ステップシークエンスから後半に入ってようやくジャンプを跳んできました。片手を上げた3フリップと3トゥループのコンビネーションジャンプ、3ループジャンプ、片手を上げての2アクセルジャンプ、そして最後にスピンを2つして終わりました。そして「どう?」とでも言うかの様に会場に挨拶していました。おにぎりのぬいぐるみが気に入った様です。得点は79.21。これは世界歴代最高得点ではありませんか。すごいですね。あの真央ちゃんやキム・ヨナを越えたのですから。勿論順位は1位です。さてフリーを見るのが楽しみになりました。どうなるのでしょうか。