天気 「晴れたけど 氷のごとく 冷たくて」
さて、1週間前に書き上げるつもりがインフルエンザで書けなかった事。そう、フィギュアスケートのグランプリファイナルのフリーです。1週間前は37.6度でショートプログラムのレビューを書いていましたが、今日は35.9度でフリーのレビューを書きます。さあ、まずは男子から。
滑走順から書きます。1番はショート4位の日本、宇野昌磨選手。今日の4(クワド)フリップジャンプはすごかったです。続く4トゥループジャンプは頑張っていましたが回転のし過ぎで減点となったそうです。そういう事もあるんですね。回り過ぎだって。後のジャンプは問題無しでジャンプが全て終わった後に、大好きな「クリムキンイーグル」を思いっきりやって終わりました。得点は195.69でショートとの合計は282.51と結果3位になりました。良かったねぇ。
2番、ショート6位のアメリカ、アダム・リッポン選手。昨日もスケスケルック、今日もスケスケルック、男のスケスケは見たくないよう( 一一) この人は4回転の跳べない選手なんですが、この時は果敢に挑んで来ましたね。4トゥループジャンプ。残念ながら転倒しましたが…。後半に入っての3(トリプル)ループジャンプでも転倒。最後の「リッポンルッツ」はいまいちだったし、単独の3ルッツジャンプが2つも入っていたので、この最後のルッツは減点になった様です。得点は転倒による減点2.00がありますが149.17、ショートとの合計は233.10で結果6位そのままで終わりました。
3番、ショート5位の同じくアメリカ、ネイサン・チェン選手。最初の4ルッツと3トゥループのコンビネーションジャンプは今一番基礎点の高いジャンプです。これは羽生選手も跳べません。出来るのはこの選手と中国のボーヤン・ジン選手だけ。そんな難しいジャンプをいとも簡単に跳ぶのですからすごいもんです。次の4フリップジャンプは転倒しないようかなり頑張った様です。そして、4トゥループジャンプは2(ダブル)トゥループと2ループとでコンビネーションジャンプにしたかったみたいですが出来なくて、次の単独4トゥループに付け足してコンビネーションジャンプにした様です。というわけでジャンプは全て完璧で、フリーの得点は197.55、ショートとの合計は282.85と結果2位になりました。
4番、ショート1位の日本、羽生結弦選手。プレッシャーが強いのか練習不足で自信が無いのか、「出来る出来る出来る」とつぶやいてリンクの中央へ。4ループジャンプは成功。4サルコウは余裕でダイナミックなジャンプでした。身体が柔らかいせいか男子はあまりしない「ビールマンスピン」や、被災した時の荒川静香さんへの感謝を表して「レイバック・イナバウアー」はいつもプログラムに入っています。中途で4サルコウ3トゥループのコンビネーションジャンプで転倒して単独の4サルコウになってしまい、2つ同じジャンプは入れられないので減点。最後の3ルッツジャンプも1ルッツになってフリーの得点は減点1.00の187.37、ショートとの合計は293.90とショートの貯金のお陰で結果1位になりました。
5番、ショート3位のスペイン、ハビエル・フェルナンデス選手。ショートではフラメンコの踊り100パーセントでしたが、フリーではエルビス・プレスリーになりきるつもりがプログラムの難度が高いのか疲れ切ってなりきれていませんでした。転倒もあったしね。フリーの得点は減点1.00の177.01、ショートとの合計は268.77と結果4位に落ちました。
6番、ショート2位のカナダ、パトリック・チャン選手。最初の4回転のコンビネーションジャンプで転倒。次の3アクセルジャンプでもこけた。原因は高く上がり過ぎたそうです。で、4サルコウジャンプは決めたのですが、後半の4回転は3回転に変更、次の3アクセルでまた転倒。2つ目のジャンプになったので減点に。ジャンプはいまいちですが、この選手のステップシークエンスはとても素晴らしいのです。まるで氷に靴が吸い込む様な感じがします。フリーの得点は減点が4.00と多く166.99、ショートとの合計は266.75と結果5位に転落してしまいました。
以上、男子フリーのレビューでした。おっとどっこい、2位のチェン選手と3位の宇野選手とは0.34の僅差でした。すごっ、ハイレベルな試合だったんですね。フリーだけで見ると、1位はネイサン・チェン選手、2位は宇野昌磨選手、3位は羽生結弦選手でした。このままでは全日本選手権で宇野選手が羽生選手を追い越すかも…。頑張れ、ゆづ!!
さて、ここからは女子フリーです。滑走順にまずは1番、ショート5位のロシア、エレーナ・ラジオノワ選手。3ルッツのコンビネーションジャンプで転倒。つけられなかった3トゥループジャンプを後の3ルッツにつけてコンビネーションにしました。スピンがちょっと独特でまた見てみたいですね。フリーの得点は減点1.00の119.83、ショートとの合計は188.81で結果6位に落ちてしまいました。残念。
2番、ショート6位のロシア、マリア・ソツコワ選手。ジャンプは回転不足。でも最後のスピンがとてもきれいでした。フリーの得点は133.05、ショートとの合計は198.79で結果5位に上がりました。良かったね。
3番、ショート4位のロシア、アンナ・パゴリラヤ選手。ショートの時、演技に入る前に氷のキズに靴の刃が引っ掛かって腰を痛めたそうで今は大丈夫との事、心配しました。ステップシークエンスの時のエッジワークがお上手なんですって。曲が終ってもレイバックスピンが残っていたので最後まで続けました。フリーの得点は143.18、ショートとの合計は216.47で結果3位になりました。
4番、ショート2位のカナダ、ケイトリン・オズモンド選手。ジャンプミスは多かったですが、コレオシークエンスがすごかったです。フリーの得点は136.91、ショートとの合計は212.45で結果4位に落ちてしまいました。ジャンプミスはあまり無い方が良いですね。
5番、ショート3位の日本、宮原知子選手。やっぱりジャンプはちょこまかしていて見ていてイライラします。小さくても良いから、ジャンプは高く大きく跳んで欲しいものです。まあ、技術的には加点がつくくらいだそうですが…。ノーミスだったのでしょう、終わったとたんガッツポーズをしていました。フリーの得点は143.69、ショートとの合計は218.33で結果2位になりました。おめでとう。
6番、ショート1位のロシア、エフゲニア・メドベージェワ選手。最初のコンビネーションジャンプを単独にして後半にもっていきました。別に転倒したわけではありませんから問題は無さそうです。ステップシークエンスは素晴らしかったです。足、長いですね。身体が柔らかいからシークエンスやスピンがとてもきれいでした。顔の表情まで細かくお芝居が出来て得点が楽しみでした。フリーの得点は148.45、ショートとの合計は227.66で結果優勝しちゃいました。いやあ、当然でしょう。あれほどの演技力と技術力は宮原選手には無いですから。
いかがでしょうか。女子の方はただポワ~ンと見ていただけなので、読んでもわかりにくいでしょうが、テレビを見ていた方は思い出したらわかるかも…。では、今日はこの辺で。(-_-)zzz