天気「薄暗く 朝っぱらから 雨降って」
昨夜1時頃就寝、今朝5時半起床でした。今日は洗濯機が働いてくれている間にフィギュアスケートのフリーを見たいと思います。まずは男子から。あ、今羽生選手が着替えているところを見ちゃいました。裸の上にそのまま衣装を着るのでしょうか。寒くないのでしょうか。
まずは無良崇人選手24歳。見ていて何度もウトウトしてしまいました。退屈で…。(-_-)/~~~ピシー!ピシー! 失礼しました。朝だから、です。で、ショートプログラムでミス無しだったので3位になりましたが、フリーでは後半のジャンプミスが目立ち高得点は出ませんでした。でも表彰台は確保した様です。この人、所属は「洋菓子のヒロタ」なんですが、他の人達は大学か大手企業所属なのに、いくら大きくても「洋菓子の」ってところがあまりにもローカルっぽくて思わず笑っちゃいました。
次は中国の金博洋(ボーヤン・ジン)選手18歳。この人はショートプログラムでも紹介した通り、トゥループ、サルコウ、ルッツと3種類の4回転ジャンプが跳べます。私が知っている限りでは、3種類跳べる選手はいなかったと思います。ですから先が楽しみな選手ですね。さて、今回フリーでは4回転ジャンプを4回跳ぶプログラムだったのですが、ジュニアから上がって来たばかりで演技時間が30秒ほど長くなったせいでしょうか、疲れが見えて最後の4回転ジャンプは跳べませんでした。
最後はショートプログラムで1位だった羽生結弦選手20歳です。まず4回転サルコウ、そして4回転トゥループと軽々と跳んでみせて、ジャンプをもう一つ跳んでから太鼓の音に合わせてステップシークエンス。これは観客からの手拍子も大きくて、こういう観客を魅了させる所が羽生選手にはあるんですよね。何と言おうか、スポーツ選手と言うよりは役者に近い様な…。後半になっても4回転トゥループ3回転トゥループのコンビネーションジャンプが続き、すぐに3回転アクセル(3回転半)2回転トゥループの両手を上げての難しいコンビネーションジャンプ、次も難しい入り方の3回転アクセル1回転ループ3回転サルコウの3連続ジャンプ、これでもか、これでもかとジャンプをもう二つ跳んで、最後まで1音1音にピタッと合わせる演技を続け、太鼓の「タン」という音に合わせて片足を鳴らす決めポーズに。これは映画「陰陽師」で安倍晴明役をやった野村萬斎さんと対談をした時に、ヒントになった演技だと思います。いやあ、見応えがありましたよ。会場に居たお客さん達も興奮冷めやらずでしょうね。解説の本田武史氏も興奮していました。「技術点が100点以上、コンポーネンツが9点台並ぶと思いますので200点越えてくると思います」と。その通りでした。技術点118.87プログラムコンポーネンツ97.20でフリーの合計が216.07、ショートプログラムとの合計322.40と誰も越えた事の無い前人未踏の世界へ行ってしまいました。インタビューでは羽生選手本人も興奮して多弁になっていました。勿論、300点越えたのですから世界最高得点になりました。次はグランプリファイナルです。今までの大会で表彰台に上った人達が競い合います。他の国の人達に羽生選手のフリーが理解されると良いのだけれど。
さて、女子フリーを見てみます。帰って来た浅田真央選手25歳はジャンプミスが有り182.99と得点を伸ばす事が出来ませんでした。「蝶々夫人」の切なさはよく伝わりましたが、残念です。プログラムとしてはもしジャンプで失敗しなければ誰も出せない高得点になったかもしれませんが…。
では、今度は最終滑走の宮原知子選手17歳を見てみます。浅田選手とは正反対のタイプだと思いました。出来ないジャンプはしない、つまり手堅くジャンプミスの無い演技でした。ショートプログラムでもそうでしたが、表情を出す様意識はしているみたいですが、やっぱりまだイマイチ暗いですね。今回初めて200点越えして優勝しましたが、もし浅田選手が不調でなかったらどうなっていたかわかりませんね。というわけで、1位宮原選手、2位はアメリカのコートニー・ヒックス選手、3位浅田真央選手でした。勝負はグランプリファイナルに持ち越しとなりました。楽しみです。