12月25日(火曜日)

Guppy   2018年12月25日   12月25日(火曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「朝ちょっと 雨が降ったが のち曇り」

えー、今日は全日本フィギュアスケート選手権のレビューを書きたいと思います。でもまあ、今日ようやく録画したのを見た私よりも皆さんの方がテレビで見てよくご存知でしょうが、改めて私の独断と偏見に満ち満ちたレビューを書きますので、興味のある方だけお付き合いの程よろしくお願いします。

まずは18番滑走、本郷理華選手22歳。お久しぶりです。国際試合で滑っているのを全く見ていないのでどうしているのかなと思っていました。この試合に7年も前から出場していて未だ技術の進歩無しとはビックリです。ショートプログラムの得点は55.93点でした。

次19番滑走、三原舞依選手19歳。グランプリシリーズフランス大会では2位でした。冒頭は3(トリプル)ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプ、そして2(ダブル)アクセル(2回転半)ジャンプ、3フリップジャンプ。まるで予告も無しに流れにそってスーッと跳ぶのです。その上、丁寧な演技で。勿論パーフェクトでした。ショートプログラムの得点は72.88点でした。キス&クライではすごく喜んでいました。

次20番滑走、坂本花織選手18歳。三原舞依選手とは親友だとか。平昌オリンピックでは6位でした。冒頭の3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプ、2アクセルジャンプ、3ループジャンプ、全てのジャンプにGOE(出来栄え点)で加点をもらっていたので技術点は飛び抜けて41.08点となり、ショートプログラムの得点は75.65点でした。リンクの外ではいっつもニコニコしているのですが、演技になると別人の様に曲に合わせてしっとりとした素晴らしいスケーティングを披露してくれるのです。キス&クライでは得点を見て本人も「うわぁ」と喜んでいました。

ここからは最終グループになります。25番滑走、樋口新葉(わかば)選手17歳。昨シーズンの世界選手権の銀メダリストです。グランプリシリーズには足がケガをしていたとかで欠場していたそうです。道理で見なかったわけです。冒頭は2アクセルジャンプ、そして3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプはとても高かったです。最後の1本、基礎点が1.1倍になったのは3フリップジャンプ。エネルギッシュなシェイリーン・ボーンさんの振付で、最初っから曲のリズムによく合っていてスピードに乗って滑っていました。とにかく、ハイテンションなリズムに観客席からも手拍子がずっと鳴っていました。ショートプログラムの得点は72.63点。キス&クライでは喜んでいる様に見えましたが、内心は悔しそうな感じに見えました。

次26番滑走、本田真凜選手17歳。これまでは宮原知子(さとこ)選手や紀平梨花選手を指導している濱田美栄コーチから指導を受けていましたが、今年からはアメリカでネイサン・チェン選手のコーチであるラファエル・アルトゥニアンコーチの指導を受けています。が、相も変わらず練習嫌いで、演技力は見栄えするけれど、技術力が伴わないのです。冒頭の3フリップジャンプはコンビネーションジャンプの予定でしたが、そのファーストジャンプで転倒、2アクセルジャンプはオーバーターン(着氷時に氷上でもう1回ターンをしてしまうこと)、単独の3ループに何とか2トゥループをくっつけてコンビネーションジャンプにするつもりだったのでしょうが回転が足らず。結果、全てのジャンプがアンダーローテーション(つまり基礎点が70%しかもらえない)になったというわけです。よって、ショートプログラムの得点は52.75点(減点1.00)でした。

次27番滑走、紀平梨花選手16歳。シニア初出場でグランプリファイナル優勝という世界が最も注目している選手です。冒頭の3アクセルジャンプ(3回転半のジャンプ)で転倒。回転数は足りていましたが、出来栄え点で-4点となりました。3フリップ2トゥループのコンビネーションジャンプは3トゥループの予定だったのでしょうが出来なかったのでしょう。最後基礎点が1.1倍になるジャンプは両手を上げての3ルッツジャンプでした。バランスもとれていてきれいだったからでしょう。出来栄え点で2点近くもらっていました。ジャンプ以外ではよく曲を聴いて演技を合わせ、豊かな表現力で滑りきったステップシークエンスと全てのスピンで最高難度のレベル4をとりました。ショートプログラムの得点は68.75点(減点1.00)でした。

次29番、最終滑走は宮原知子選手20歳。平昌オリンピックでは4位でした。冒頭は3リッツ3トゥループのコンビネーションジャンプ、そして2アクセルジャンプ、最後は3ループジャンプで、一応全てのジャンプの出来栄え点は+でした。スピン、ステップシークエンスも全てがレベル4でした。終わった途端、観客が総立ちで拍手をしていました。この事を「スタンディングオベーション」と言うのですね。ケガをするまではアンチ宮原だった私が感動するほど表現力が良くなってきたと思います。勿論ノーミスで、濱田美栄コーチが飛び上がって喜んでいました。パパが「衣装に金がかかっていそう」と言っていましたが、ホント、セクシーでそれでいてクラシック感のある高そうな衣装でした。ショートプログラムの得点は76.76点でした。そのうちの技術点は40.54点。坂本選手とは0.54点差。フリーが楽しみです。

以上、ショートプログラムの結果は1位が宮原知子選手。2位が坂本花織選手。3位が三原舞依選手。4位が樋口新葉選手。5位が紀平梨花選手でした。この5人のフリー対決は僅差なのできっと面白いでしょう。ちなみに本郷理華選手は17位、本田真凜選手は18位でした。ではまた明日お会いしましょう。