12月26日(水曜日)

Guppy   2018年12月26日   12月26日(水曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「少しだけ 雨降ったかな 曇り空」

さて、昨日に続き今日も全日本フィギュアスケート選手権のレビューを書きたいと思います。今日は女子フリーです。テレビの放送とは順番が違いますが、そこが録画の良い所です。好きな所から見られるのでw 昨日のショートプログラムで1位から5位になった選手のフリー演技を見たいと思います。

まずは20番滑走、ショートプログラム5位の紀平梨花選手。冒頭からやってくれました!!女子では誰も跳ぶ事が出来ない3(トリプル)アクセル3トゥループのコンビネーションジャンプです。基礎点12.20にGOE(出来栄え点)2.51が加算されて一気に14.71点チャリーンとな。そして次もコンビネーションジャンプに失敗した時の為だと思うのですが、同じ3アクセルジャンプ(3回転半のジャンプ)を単独で跳びました。ここでも基礎点8.00にGOE2.51が加算され、またもや得点が10.51点チャリーン。この2つのジャンプだけで25点以上になりました。後は跳ぶ度に加点がチャリーンチャリーンと増えてって。他の要素、スピンも全て最高難度のレベル4になって、私は音楽に合わせて表現力豊かな演技でまさかそれがステップシークエンスだとは気付かなかったのですが、勿論こちらも最高難度のレベル4でした、只、残念な事に後半のジャンプで1つ気になる所が。3ルッツ1(シングル)オイラー2(ダブル)サルコウのコンビネーションジャンプです。予定とは違うみたいで、ファーストジャンプがステップアウト(両足で着氷)になりかけたので急きょ1オイラーにして2サルコウを足したコンビネーションジャンプにしたみたいです。すごいです。その為、GOEで-だったのがすぐに+になっていました。コンビネーションジャンプとして認められたという事でしょう。という事はノーミスだった事になり、喜びがあふれる表情で、キス&クライでも逆転優勝に期待を込めた笑顔で得点が出るのを待っていました。フリーの得点は155.01点(技術点82.95演技構成点72.06)で、ショートプログラムとの合計は223.76点。もう大喜びでした。

次21番滑走、ショートプログラム4位の樋口新葉(わかば)選手。冒頭の3サルコウジャンプは成功したのですが、次の3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプで転倒してしまいました。勿論GOEは-でした。それが後々まで響いたのか、後半に予定外の3フリップ2トゥループのコンビネーションジャンプを跳んで、次の3連続ジャンプで2アクセル2トゥループ2トゥループのコンビネーションジャンプを跳んで2トゥループジャンプを3度使ったので3つ目の2トゥループジャンプは無得点になりました。という事は基礎点が減ったという事ですね。可哀想。終わったら疲れきった顔をしていました。今大会はケガからの復帰第1戦だったので頑張ったのでしょう。まだ若いのだから、毎日の鍛錬でまた結果が出せる日が来ると思います。それまでガンバ!! というわけで、フリーの得点は125.00点(技術点59.78演技構成点66.22)で、ショートプログラムとの合計は197.63点でした。キス&クライでは今にも泣きそうでした。

次22番滑走、ショートプログラム3位の三原舞依選手。ジャンプのGOEは加点だらけでスピンも全て最高難度のレベル4でしたが、ステップシークエンスだけレベル3でした。全体的には非常に丁寧だったと思います。ノーミスで終わり何度も何度もガッツポーズをしていました。まるで抑え込んだ感情が噴き出すかの様に。フリーの得点は147.92点(技術点78.15演技構成点69.77)で、ショートプログラムとの合計は220.80点でした。それを見て「おー!!」と大喜びでした。

次23番滑走、ショートプログラム1位の宮原知子(さとこ)選手。今トップにいる紀平選手の得点まで後147.01点が必要。ギリギリです。いけるかなあ。冒頭の曲に合わせて跳んだ3サルコウジャンプから後半に入っての2アクセル3トゥループのコンビネーションジャンプ、そしてコレオシークエンスまでは良かったのです。その後の残り2つのジャンプが問題なのです。3フリップジャンプの予定が2フリップジャンプになってしまって、そのリカバリーでしょうか。最後のジャンプを2アクセル2トゥループ2ループのコンビネーションジャンプにしました。他の要素、スピン、ステップシークエンスは全て最高難度のレベル4でした。最後の顔の表情が何と言うかすごみがあって、貼り付けた笑顔が怖かったですぅ。キス&クライではにこやかに得点が出るのを待っていました。フリーの得点は146.58点(技術点71.49演技構成点75.09)で、ショートプログラムとの合計は223.34点でした。得点を見て笑顔が無くなって、その結果をしんしに受け止めている様でした。

最後24番滑走、ショートプログラム2位の坂本花織選手。未だトップにいる紀平選手の得点まで後148.12点が必要です。出るでしょうか、そんな高得点。3つ目のジャンプ、3ルッツジャンプは危なかったですが、なんとかたえました。それぐらいでしょうかね。後のジャンプは全てGOEは1点以上でしたし、スピンもステップシークエンスも全て最高難度のレベル4でした。ノーミスとは言えませんが、かなりの技術点はもらえそう。最後は、会場からの拍手喝采の中、終わりました。観客は皆総立ちで拍手をしていました。出迎えた中野園子コーチと抱き合った時、コーチの頬に坂本選手の口が当たって「キッスは止めて」と2人で大笑いしていました。キス&クライでフリーの得点が出た途端「あー」と手を叩いてコーチまでびっくりしていました。合計得点が出た時は「キャー!ワー!」とコーチも坂本選手も信じられない顔で大喜びでした。その得点とはジャカジャカジャカジャーン、152.36点(技術点79.11演技構成点73.25)で、ショートプログラムとの合計は228.01点でしたぁ。勿論、坂本選手にとってもシーズンベストです。この大騒動に、リンクの裏に居た三原選手と紀平選手は祝福しているかの様にニコニコしていましたが、宮原選手は小さく拍手をしながらも複雑な表情をしていました。そう言えば、昨シーズンのグランプリシリーズのアメリカ大会でも宮原選手は1位、坂本選手は2位。今シーズンのグランプリシリーズのアメリカ大会でも宮原選手は1位、坂本選手は2位でした。なので、坂本選手に逆転優勝されるとは思ってもみなかったのでしょう。この全日本で優勝した選手は自動的に世界選手権に出場内定するそうです。また楽しみが1つ増えました。

そうそう、忘れていました。結果発表です。優勝は坂本花織選手、2位は紀平梨花選手、3位は宮原知子選手、4位は三原舞依選手、5位は樋口新葉選手でした。皆さん、よく頑張りました。では今日はこの辺で。(^_^)ノ