12月10日(月曜日)

Guppy   2018年12月10日   12月10日(月曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「今日は晴れ 気温そのまま 低いけど」

今日は予定通りフィギュアスケートのグランプリファイナルを見たいと思います。男子ショートプログラムは書いたので女子ショートプログラムのレビューを書きます。まずはロシアのソフィア・サモドゥロワ選手16歳。お初にお目にかかります。ロシアの選手達って層が厚いですね。日本の紀平梨花選手と同じくジュニアから上がって来たばかりの選手です。冒頭の3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプもそうですし、3ループジャンプも片手を上げて跳んでいましたが、今シーズンからは手を上げていても加点にはなりません。只、練習で身に付いてしまってその方が跳びやすいのなら、美しければ加点になると思います。特にどうこう言う事はありません。ミスは無かったし、スピンは全てレベル4でした。得点は68.24点(技術点67.12演技構成点31.12)でした。

次もロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手21歳。4年ぶりに帰って来ました。頑張りましたね。今シーズンのショートプログラムは映画「Mr.&Mrs.スミス」のタンゴに合わせたとても色っぽい演技のプログラムでした。冒頭の3(トリプル)アクセルジャンプでは何とかこらえたのですが、それでも回り過ぎてつまりはオーバーターンをしてしまいました。後はスピン、ステップシークエンスは全てレベル4を取り、最後の3ルッツジャンプはとても質の良い高いジャンプでした。得点は70.65点(技術点38.25演技構成点32.40)でした。

次は日本の紀平梨花選手16歳。この選手もジュニアから上がって来たばかりです。ロシアのアリーナ・ザギトワ選手とも同じ歳ではありますが、第2の浅田真央ちゃんになりそうです。だって同い年でもザギトワ選手は5月生まれ、紀平選手は7月生まれでその誕生日の違いがオリンピックの代表選手になれたかなれなかったかになるのです。つまり、ザギトワ選手は出場出来て、紀平選手は出場出来なかった、只それだけです。彼女は女子では貴重な3アクセルジャンプが跳べる選手ですが(今大会ではトゥクタミシェワ選手も跳べますが)お腹を見たら女子なのにすごい腹筋割れしていました。ビックリしました。試合では失敗しないかハラハラして見ていましたが、冒頭の3アクセルは素晴らしかったです。出来栄え点(GOE)で2.5点も基礎点に加点されました。ノーミスだけでなく後半の両手を上げた3ルッツジャンプも出来栄え点が2.36点も付いて、完全に終わる前からガッツポーズをしていました。歓声がすごかったです。得点は82.51点(技術点47.36演技構成点35.15)でした。この点数はザギトワ選手が持っていた記録を塗り替えたそうです。場内はざわめき、本人もビックリしていました。

次も日本の宮原知子選手20歳。3ルッツのコンビネーションジャンプの予定が単独に。仕方が無いので後半の3ループに2(ダブル)トゥループを付けてコンビネーションジャンプにしました。スピンは3つともレベル4でした。キス&クライでは、珍しく強気な表情で得点待ちしていました。得点は67.52点(技術点32.58演技構成点34.94)でした。それを見ながらコーチと一緒に「ウンウン」とうなずいていました。

次も日本の坂本花織選手18歳。コーチに「死ぬ気でやってこい」と言われたそうです。冒頭は3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプ、スピードがあって高くて解説の織田信成さんがほめていました。後半の3ループジャンプは完璧でした。しかも、最後のジャンプだったので得点が1.1倍になりました。得点は70.23点(技術点37.23演技構成点33.00)でした。キス&クライでは、首を傾げて笑ってはいましたが、多分期待していたよりも低かったのかもしれません。

最後はロシアのアリーナ・ザギトワ選手16歳。曲はフィギュアファンならよくご存知の「オペラ座の怪人」。膝にテーピングをしていました。最初は男役の方からなのでわざとしかめっ面をしているのかと思いましたが、パパが「具合悪いんじゃないの?」と言っていました。3ルッツ3ループのコンビネーションジャンプも2アクセルも両手を上げた3フリップジャンプも全て完璧だったし、スピンもステップシークエンスも全てレベル4だったし、後半は表情も明るい女性らしい表情に変わったし、具合が悪いとはとても思えませんでした。が、終わっても暗い顔をしているところを見るとパパが言う通りかもしれません。リンク内に子供より大きなぬいぐるみを投げ入れられた時は場内が盛り上がって、それを見て少し笑顔になりましたが、キス&クライでは笑顔は無し、ただウンウンとうなずいていました。得点は77.93点(技術点42.10演技構成点35.83)でした。紀平選手とは技術点の差だけ得点の差になった様です。

というわけで、ショートプログラムが終わった時点での1位は紀平選手。2位はザギトワ選手。3位はトゥクタミシェワ選手。4位は坂本選手。5位はサモドゥロワ選手。6位は宮原選手でした。優勝は紀平選手だそうですが、まだ見ていないのでフリーが楽しみです。