10月21日(木曜日)

Guppy   2021年10月21日   10月21日(木曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「雨上がり 青空に雲 寒いけど」

只今3時40分。今日も飽きずにショパンコンクールのお話です。今日で最後だと思います。明け方には誰が優勝するのかわかるからです。トップランナーは日本の小林愛実さん。使用したピアノはスタインウェイ479。曲はピアノ協奏曲第1番。これまでとは違うドレスを着ています。両肩が出ているのは一緒。きっとこんなタイプのドレスが好きなんでしょうね。第1楽章は力強い音から始まりました。ホールに聞こえる様に。そして音の粒が揃っていてきれいな音に。よくオーケストラの音と合わせて弾いていました。高音はキラキラの音で、大きな音を出す時は椅子から飛び上がって。小柄な人だからそうでもしないとff(フォルティッシモ)が出ないのでしょうね。でも第2楽章は反対にpp(ピアニッシモ)が続くのでとてもきれいな音を出していました。段々眠くなって来たけど。第3楽章になってあれ?っと思いました。知っているフレーズが無かったのです。やっと知っている部分が出て来てホッとしました。とにかく良いか悪いかはわかりませんが、何かが他の人とは違うと思いました。終わったら、数えるくらいですが立ち上がって拍手してくれる人がいました。いつもの演奏を楽しみにしていたのですが、今日は全体的に強弱の幅が小さかった様に感じられました。今度こそ入賞して欲しいです。

1時55分、使用するピアノは同じスタインウェイ479なので椅子だけ取っ替えていました。多分前もって高さを合わせていたのでしょう。2番目のピアニストはポーランドのヤクブ・クシュリクさん。曲も同じピアノ協奏曲第1番。名前を紹介されてからコンマス(コンサートマスター)の手でピアノの音を出してオーケストラの人達が音合わせをしていました。どうやら1人始める度に音合わせをする様です。第1楽章の初めのオーケストラだけの部分のスピードが小林さんの時より速い気がしました。全体的に音が強過ぎます。反対にppが難しそう。後半はどんどんオーケストラより速くなっていってどこまで行くんだろうと思いました。第2楽章に関してはやはりppは無理みたい。第3楽章になって強く思いました。この人と合わせるのは難しそうって。後半は速くなったり遅くなったりで、合わせる指揮者も大変だと思いました。終わっても拍手はあっても、誰1人立つ人はいませんでした。ポーランドの人は耳が肥えているのかシビアだなと思いました。

休憩時間が終わって3時10分頃、韓国のイ・ヒォクさんの演奏が始まりました。使用したピアノは日本のシゲル・カワイ。曲はピアノ協奏曲第2番。この曲は私は知りません。第2楽章になって綺麗な曲だなとは思いましたが、まさか終わって会場がスタンディングオベーションになるとは思いませんでした。わかっていたら最初からちゃんと聴いていたのにぃ。もし、反田恭平さんが優勝出来なかったら、それはイ・ヒョクさんが優勝するからかもしれませんね。

さあ、いよいよ最後のピアニストです。その前に使用するピアノを交換するみたいです。シゲル・カワイが奈落へ降りていって代わりに上がってきたのは何と、イタリア製のファツィオリではないですか。司会者が名前を紹介した後にコンマスがピアノを鳴らして音合わせをしました。それから指揮者と一緒に登場してきたのはカナダのブルース・リウさんです。曲はピアノ協奏曲第1番。第1楽章は手が震えていました。そうだよね。反田さんみたいに楽しくのびのびと弾ける人ってそういないよね。舞台裏でギリギリまで譜面を見せながら指揮者と打合せしていました。そういう人は大概あまり上手じゃなかったりします。案の定、弾き始める時は指揮者を見るのですが、それ以外は全く指揮者を見ずにどんどん自分の世界に浸って弾いていくからたまったもんじゃありません。指揮者が上手く合わせてくれているから何とかオーケストラも追いかける事が出来たのです。第2楽章になって妙に引っ掛かる事が。時々鍵盤を左右に揺するのです。エレクトーンならわざと揺すって音を出したりしますが、ピアノでは変わらないと思うんだけど。第3楽章では速くなったり遅くなったりしているのが気になりました。どうやら指揮者ではなく、オーケストラの音を合図に弾き初めているみたい。終わったらスタンディングオベーションかと思ったらそうでもなかったのでホッとしました。

さて、結果はどうなるんでしょうか。今年はレベルが低かったと言う人もいたので優勝者無しの可能性もありかも。今8時半ですがまだ結果が出ません。ちょっと仮眠してきます。では。

12時に目が覚めてお昼の用意をしていたら、パパから電話が。ショパンコンクールの結果がニュースで流れたそうです。私は自分の目で確認したかったので「言わないで」と言いました。パパはご機嫌そうでした。だから私、反田さんが優勝したのかと思っちゃった。9時に発表があったらしく、1位は昨夜最後に聴いたカナダのブルース・リウさんでした。2位に日本の反田恭平さんと第2番を弾いたイタリアのアレクサンデル・ガジュヴさん。3位も第2番を弾いたスペインのマルティン・ガルシア・ガルシアさん。4位に日本の小林愛実さんとポーランドのヤクブ・クシェリクさん。5位はイタリアのレオノーラ・アルメリーニさん。6位はカナダのJ・J・ジュン・リー・ブイさんでした。そして、ソナタ賞は2位のアレクサンデル・ガジュヴさんに。コンチェルト賞は3位のマルティン・ガルシア・ガルシアさんに。マズルカ賞は4位のヤクブ・クシェリクさんに。ポロネーズ賞は無しでした。今晩深夜から3日間、受賞者のコンサートがあるそうですが、さすがに連チャンは身体を壊すのでまた元の生活に戻ろうと思います。受賞者の皆さん、おめでとうございます。今後のご活躍を期待しています。

ピアノ競争ですが、もしかしてイタリア製ファツィオリが優勝したのは初めてかも。入賞者のうち1位と3位と5位の人が使用していました。カワイは2人、ヤマハに至っては0でした。日本人の反田さんも小林さんもヤマハではなくスタインウェイを使用したので。さてさて、そろそろ晩ご飯の用意をしなくては。今日はこれでお終い。次回は2025年です。それまでさよ~なら~w