10月10日(日曜日)

Guppy   2021年10月10日   10月10日(日曜日) はコメントを受け付けていません

天気「今日も晴れ 気温は夏日 秋なのに」

只今午前1時40分。ショパンコンクール第2次予選を見ています。パパとの約束通りお昼寝をして夜も早く寝て、0時前にパパに起こしてもらいました。そして沢田蒼梧さんの演奏をたった今見終えたところです。今日はこの後2時半から始まる進藤実優さんの演奏と、3時50分から楽しみにしている反田恭平さんの演奏があるので寝られません。今はちょうど香港生まれのアリスト・シャムさんが演奏しているところです。第1次予選では1人30分以内でしたが、第2次予選では1人当り3~40分にまとめなくてはなりません。今回は15分もの長い曲が一つ「アンダンテ・スピアナトと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op. 22」を、夜の部の人達全員が弾く予定です。これは審査し易いでしょうね。後半は私でもよく知っている曲ですもの。おっと、今アリスト・シャムさんの演奏が終わりました。今から進藤実優さんの出番です。では後で。

あれ、コマーシャルが始まりました。どうやら30分ほどゲストを呼んでトーク会をするみたいです。私もこの間に休憩でもしようかな。何か、お客さん達が分厚いパンフレットの様な物を持っています。1ページに1人、写真と文章が書いてあります。あれは売り物なんでしょうか。

午前2時半。ようやくトーク会が終わってコマーシャルをちょこっと見てカメラは会場に。さて、私がご贔屓にしている進藤実優さんの登場です。名前を呼ばれるまではダウンジャケットを着て手はポッケに入れていました。おそらく冷やさない為だと思います。冷えると指がスムーズに動かなくなるからでしょう。で、最初は「バラード1番(Op.23)」からです。ちょっと荒削りなバラードでしたね。次は夜の部の人達皆が予定に入れている「なんちゃらなんちゃらと華麗なる大ポロネーズOp.22」です。ミスが有った様な気がします。まだショパンコンクールは早計だったのかも。普通の演奏なのでウトウトしてしまいました。私はどんなジャンルでも「おお、これは」と思ったの以外はすぐに寝てしまう悪い癖があるのです。その他の曲もウトウトしてしまったので、昨日見たブログの人を真似てランク付けしたとしたら彼女はやっぱりB以下だと思いました。残念ながら。

午前4時になりました。予定では3時50分から反田恭平さんの演奏が始まるのですが、押しているのか15分遅れの4時5分から始まりました。まずはワルツOp.34 No3「華麗なる円舞曲」です。あ、あの有名な「華麗なる大円舞曲」ではありませんよ。でもどこかで聴いた事のある曲でした。この曲、実は「猫のワルツ」と言って、第11回ショパン国際ピアノコンクール(1985年)であのブーニンさんが高速演奏して、その演奏がNHKで放送されたもんだから日本で有名になったんだってよ。へーぇ。次はロンド。これは全く聴いた事がありませんね。そしてバラードOp.38、これは「バラード2番」と言ってこれまでの予選で多くの人が弾いていたので覚えてしまいました。チッ。最後は先程の「〇〇と華麗なる大ポロネーズOp.22」でした。最初はキラキラした音だったのが後半はダイナミックな音になって、そうそうこの曲聴いた事あると思いましたね。そりゃそうだ。今日のこの夜の部の人達皆が弾いていたのですから。他の人達と違ってとても楽しそうに弾いていました。そして歌いながら。よほどピアノを弾くのが好きなんでしょうね。そこが私との違いですね。羨ましいです。ピアノが好きで。そして、終わる前にチャットでは既に拍手喝采。会場でも「ブラボー、ブラボー」と大きな拍手に包まれて、反田さんは感謝の顔で礼をしていました。第1次予選の時、このホールで弾けて夢が叶ったと喜んでいたのですから、また弾けた事が有り難かったのでしょう。終始にこやかでした。時計を見たら4時40分過ぎ。4時半に終わるはずが10分もオーバーしました。こんなもんなんかなあ。

さて、今日はこれで終わりかと思った人は残念でした。時差の関係で、本日夕方の5時から朝の部が始まります。そこに皆さんの注目の的、角野隼斗さんと牛田智大さんが出ます。昨日はパパが夕飯を作ってくれたので、明日はパパ仕事だから今日こそは私が作らないとね。5時までに作り終える様頑張ります。ファイティン!!

遅くなりました。本当は17時40分から始まる予定が押して17時55分始まりになりました。ようやく東大・東大大学院卒のYou Tuberかてぃんさんの出番になりました。本名は角野隼斗さん。ショパンになりきる為にショパンと同じヘアスタイルにカットしたんだって。大事なのは中身なのにぃ。バラードを弾いている時何だかクラシック一筋で来た人とは違う様な気がしました。難しいんだけど音が硬い気がしたのです。気のせいかな。ワルツは有名な「華麗なる大円舞曲」でした。速くなったり遅くなったりするはミスは多いはで、あまりに目立ったのでチャットでも指摘されていました。4曲目も有名な「英雄ポロネーズ」です。有名な曲は弾きやすいけど皆が知っているから素人でも練習不足だってバレちゃうんじゃないかな。有名なフレーズばかり弾いていると、あまりよく覚えていない箇所で弾けなくなっちゃうんだよね。私もそうだったからわかる。やっぱショパンコンクールをなめんじゃね~よって感じかな。

只今19時35分。本日、最後の日本人は幼い頃から天才少年と謳われてきた牛田智大さん。カメラが近付くとニコッと笑ってくれます。礼儀正しい青年です。ところが選曲は厳しいです。バラードのOp.52は知っているけど、ワルツのOp.42も舟歌のOp.60も知りません。彼は汗が飛び散っても構わずに弾いていました。第1次予選の時は余裕だったのに。特にビックリしたのは小指もトリルしていた事。私には出来ないよぉ。これぞ本物のピアニストだと思いました。そして最後の曲、「英雄ポロネーズ」これはもう誰もが知っている曲ですね。先程の角野さんの「英雄ポロネーズ」とは雲泥の差でした。そして35分にわたる演奏は終わりました。今日の牛田さんを見て是非とも優勝して欲しいと強く願いました。反田恭平さんを応援していたつもりだったのに、いつの間にか牛田智大さんのファンになりました。どうしたら良いのでしょうか。第2次予選の発表は13日の朝になると思います。どっちも合格して欲しいです。その前に古海行子さんと小林愛実さんと京増修史さんが残っています。皆、頑張れー!! その間、私はYou Tubeでも見て遊ぶつもりです。じゃあね。

<追記> 一つ書き忘れた事が。予選前に使用するピアノ選びがあると書いたと思うのですが、これ、優勝者がどのメーカーのピアノを使用していたかでピアノメーカーが宣伝に大いに利用出来るのです。だから会場には個々のメーカー専門の調律師が居て、どんな要望にも答えられる様常に待機してくれているのです。そして例えば今回なんかは反田さんはスタインウェイ(Steinway & Sons)で演奏しましたが、牛田さんはヤマハで演奏しました。優勝したピアニストが選んだピアノとなればピアノメーカー競争に勝ったも同然なのです。一々演奏者に合わせてピアノを交換している理由はこんな所にあったのです。面白いですね。