7月12日(月曜日)

Guppy   2004年7月12日   7月12日(月曜日) はコメントを受け付けていません

天気「朝曇りこれから雨が降るのかな」

昨日、義祖母の事を思い出したせいか、急に見舞いに行きたくなった。パパは「今日は掃除して後はゆっくりしようと思っていたのに…」とブツブツ言いながらも、車で連れて行ってくれた。その老人ホームがどこにあるのかわからなくて、道を3回も間違えた。どれも山へ行く道で、私は「まるで姥捨て山だなあ」と言った。やっと見つけてお部屋へ会いに行くと、義祖母はまるで仏様の様に顔が穏やかになっていた。明治45年生まれだから、もうとうに90才は越しているだろう。私の事など忘れているかと思ったが、覚えていた。母には忙しく仕事をさせて、代わりに私達兄弟を育ててくれた人だ。やっぱり忘れないのだろうか。

私は兄夫婦と夫との板挟みになって発病し、逃げる様に今のウチへ越してきた。義祖母が毎日しつこく押しかけて来ていたので、それがもう嫌で当時黙って引っ越した。すると同じく私の実家の近所に住んでいたパパの末弟に、しつこく住所を尋ね末弟から迷惑しているとのクレームが入ったので、仕方なく住所も新しい電話番号も教えた。それから3回はタクシーでウチに来ただろうか。部屋がわからなくて、表で「○○ちゃ~ん」と大声で叫ぶのが嫌だった。タクシーで来るのはさすがに大変だった様で、次からは電話が毎日の様にかかって来た。私はその度に症状を悪化させ、でも私が電話口に出るまでかかって来るので、断る夫に悪いと思い、無理をして電話に出ては震えていた。義祖母はこのウチに来た事を覚えていた。あれから5年以上経つというのに…。

「また来るね」と指切りげんまんしてきた。でも今度はいつ行けるだろう。あんまり頻繁に行くと、また兄夫婦に勘ぐられそうだし、義祖母も私も疲れる。かと言って、行く日を決め様にも私の体調がその時にならないとわからないので決められない。結局今度はいつになるかわからないなぁ。義祖母にとってホームにいる方が、あの家に住んでいるより幸せなのかもしれないと思った。じゃなきゃ、あんな風にまるで別人の様に顔が変わるわけがない。私は自分が歳をとった時の事を考えた。子供の世話になろうと思っていたが、ホームに入るのも悪くないのかもしれないと…。あんな風に仏様の様な顔になれるのなら…。