5月16日(火曜日)

Guppy   2000年5月16日   5月16日(火曜日) はコメントを受け付けていません

天気「今日も晴れそろそろ晴れも飽きたかな?」

さて、昨日の日記を主人に誉められたので、気をよくして今日も書いてみようかな。(余談ですが、主人が初めて私にベタ惚れしたのは私の手紙を読んだ時だった__という事を思い出したそうです。(^.^)デレデレ…) 実は、発病してからつい最近まで私、過去の記憶をほとんど無くしていたのです。いわゆる記憶喪失って奴ですね。(お医者様は「自分で自分を殺したのね」と表現していました) このHPを作り始めた時、プロフィール欄に発病以前の趣味や得意料理を書くのに、年代を追って一つずつ思い出しては追加しての繰り返しで、ようやく記憶が戻り始めたのです。(まだ完璧ではありませんが、まぁこんなもんでしょう!?) それまでは、常に不安で不安でたまらなかった。病気中のけったいな言動は、思い出したら顔から火が噴き出しそうだからこのまま知らずにすましても良いけれど、病気になる前の記憶のほとんどを失ったままというのはとっても怖いものなのです。ドラマなんかでは見てても「ふぅ~ん…」って感じだったけど、実体験してみるとすごい恐怖の連続で逃げ出したくなる程でした。だって家族で食事していても、この子は本当に私が産んだ子なんだろうか…とか、この人が私の夫というのは本当だろうか…とか思いながら食べるから、何だかご飯に毒でも入っていそうな不信感で心は破裂しそうだった。その頃よく兄が用事で訪ねて来ていたが、会っている時口は勝手に動いていたけれど、あれは無意識に喋っていただけで、心の中では「私を知っている人らしいけど、優しそうに聞いてくれるからきっと悪い人じゃないよね!!」なんて思っていたくらい。そんな状態だから友達から電話が掛かってきたって、何を話されても覚えが無くてトンチンカンな返事ばかりしていた。中には、あんまり怖くて電話口にさえ出られない相手もいた。(今は解る。その人とは過去に気まずい思い出が有ったからだと…) 一番参ったのは、お里の祖母からの電話。とにかく私が電話口に出るまで、何度でも掛けてくる。あんまり続けて掛けてくるから周囲の人に悪くて仕方なく出ると、「頑張りや。あんたは母親なんだから、子供の為にもしっかりしいや。」と繰り返す。これ、本当はこの病気の禁句なんだけど、90歳近い年寄りに言っても解らないだろうし……結局生返事して済ませていたけど、電話を切った後は必ずと言っていいほど、どっと疲れが出てフラフラになって、心臓バクバク、手はブルブル、足はガクガク、食事中の時ならもう喉が詰まって食べられなくなってしまう。今年になってからはほとんど電話が無いので、正直ホッとしています。(きっと誰かがどうにかしてくれたのでしょう。謝謝!!) さて、ここまで書くのに2時間、そろそろ休憩した方が良いみたい。続きはまた今度ね、バイチャ!!