12月25日(月曜日)

Guppy   2017年12月25日   12月25日(月曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「午後になり 一気に天気 下り坂」

今日は全日本フィギュアスケート選手権の女子フリーのレビューを書きます。まずはショートプログラム7位の三原舞依選手。ジャンプはノーミスでしかもスピン、ステップシークエンスは全てレベル4でした。とても丁寧に滑っていて、きれいな演技が観客を魅了させていました。もう最後のスピンで拍手が沸き起こり、終わった途端会場はスタンディングオベーションとなりました。フリーの得点は140.40点(技術点73.90演技構成点66.50)で、ショートプログラムとの合計は204.67点でした。話が後先になりますが、技術点は紀平梨花選手の次に高い高得点です。フリーだけの得点で見ても、宮原知子選手、紀平梨花選手の次に高いのですが、残念ながらショートプログラムの得点が低くて表彰台までは届きませんでした。

ここからは滑走順に書きます。最終グループ1番滑走はショートプログラム4位の樋口新葉(わかば)選手。曲は「007」より。前半のコレオシークエンスではスパイのイメージで拳銃をズキュンと。後半になってすぐの3(トリプル)サルコウジャンプの予定が2(ダブル)に。終わってからガッカリした顔でした。フリーの得点は138.03点(技術点69.12演技構成点68.91)で、ショートプログラムとの合計は206.96点でした。それを見てウンウンとうなずきながらも泣きそうな顔に。

次、ショートプログラム5位の紀平梨花選手。最初に彼女しか跳べないジャンプ、3アクセル3トゥループのコンビネーションジャンプを。しっかりと回っていました。もうこれだけで基礎点12.8点+出来栄え点1.71点で合計14.51点を取りました。3フリップジャンプでは片手を上げていました。こうすると難易度の高いジャンプになるのです。後半の3ループジャンプでミス1つ。基礎点から出来栄え点が-1.90となりました。でも、まだ年齢制限があってオリンピックの切符を求めて熾烈な戦いをしているわけではないので、最後はにこやかに終わりました。フリーの得点は141.29点(技術点79.53演技構成点61.76)で、ショートプログラムとの合計は208.03点でした。

次、ショートプログラム6位の本田真凜選手。曲は荒川静香さんがオリンピックで金メダルを取った時の曲で、自らオリンピックに出たいと思って選んだ曲「トゥーランドット」。後半2つ目のコンビネーションジャンプのファーストジャンプ3ルッツの予定が2に。それから2アクセル3トゥループのコンビネーションジャンプはビデオ判定に。終わった途端、涙をこらえた顔でした。確かにリンク内で演技している姿は華やかで美人だけれど、butそれと技術とは関係無いと思います。オリンピック出場の候補者達よりは1ランク下なのに、テレビがこぞって持ち上げるからでしょうか、本気で出られると思っている様子にはビックリです。というわけで、フリーの得点は126.72点(技術点63.13演技構成点63.59)で、ショートプログラムとの合計は193.37点でした。

次、ショートプログラム2位の宮原知子(さとこ)選手。曲調が変わってステップシークエンスではずいぶんと振り付けが良くなったと思います。やはりケガで練習が出来なかった間に色々な事を身に付けて来たのでしょうね。真央ちゃんも休業中は色んな事にチャレンジして表現力豊かになったもんね。終わった途端珍しく両手を上げてガッツポーズをしていました。なんたってノーミスだもんね。物凄ーく喜んでいました。ナビゲーターの高橋大輔さんも自身がケガをして苦しい思いを経てオリンピックでメダルを取った時の事を思い出したのでしょう。涙ぐんでいました。濱田美栄コーチも泣いていました。キス&クライに座っても拍手は鳴り止まず、フリーの得点は147.16(技術点72.75演技構成点74.41)で、ショートプログラムとの合計は220.39点でした。素晴らしかったです。

次、ショートプログラム3位の本郷理華選手。この人はフリーが弱いからちょっと心配です。前半の3ルッツジャンプで転倒。後半でも3ループジャンプで転倒。どっちもカメラの真ん前でw。でも転んでも転んでもすぐに立ち直って滑るその気力に脱帽です。振り付けだけでなく表情も演技していて素晴らしかったです。振付師シェイリーン・ボーンさんのお陰で客席を惹き付ける魅力が出て来たみたいです。キス&クライでは得点が出る前から涙があふれていました。フリーの得点は127.14点(技術点63.35演技構成点65.79減点2.00)で、ショートプログラムとの合計は197.62点でした。お疲れ様でした。ゆっくりと休んで下さいね。

最後はショートプログラム1位の坂本花織選手。まさかのショート1位、プレッシャーの重圧に負けそうかと思いきやニコニコしていてプレッシャーなんて無さそう。パパが「パントマイムか?」と言ったその振り付けはメドベージェワ選手みたいでした。後半の3ルッツジャンプと2アクセルジャンプ(2回転半)はビデオ判定に。でも、ノーミスだったのか終わった途端喜んでガッツポーズ。もう自分が優勝と思ったのかもしれません。それからやはり物凄い重圧だったのか、笑顔がトレードマークの坂本選手が涙ぐんでいました。場内は得点をうながす手拍子で、その中で願い事をする様に両手をスリスリして得点待ちをしていたら、得点が出たとたん「えー、そんなあ」と。フリーの得点は139.92点(技術点72.63演技構成点67.29)で、ショートプログラムとの合計は213.51点でした。最初は頭を抱えていたが、すぐに立ち直り喜んでいました。優勝した宮原選手との7点差は演技構成点の7点差と私は見ました。

結果、優勝は宮原知子選手、2位は坂本花織選手、3位は紀平梨花選手、4位は樋口新葉選手、5位は三原舞依選手でした。宮原選手は4連覇達成です。この中からオリンピックへの切符を手にしたのは宮原知子選手と坂本花織選手でした。おめでとうございます。メダル2個の可能性の高い2人に期待しています。では、今日はここまで。