12月22日(金曜日)

Guppy   2017年12月22日   12月22日(金曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「今日も晴れ 気温も上がり 心地良か」

今日は昨夜行われた全日本フィギュアスケート選手権の女子ショートプログラムのレビューを書きます。私の勝手によりオリンピック出場枠にギリギリ入れるかもという選手のみ抜粋して書きたいと思います。その前に、1人だけ年齢制限でオリンピックには出場出来ませんが、浅田真央さんの再来なのではないかと思う選手を紹介したいと思います。彼女の名は紀平梨花(きひらりか)選手。年齢は15歳の中学3年生。この年齢制限で最初のオリンピックに出られないという点も真央ちゃんと同じですね。そして、真央ちゃんの代名詞である3(トリプル)アクセルが跳べる選手でもあります。と言うか、真央ちゃんと同じ全種類の3ジャンプが跳べる上に、何と3アクセル3トゥループのコンビネーションジャンプが跳べる選手なのです。これは真央ちゃんにも出来なかった偉業です。世界でも女子では初めて成功させた選手として公式に認められています。その上、練習では4回転のトゥループや4回転サルコウのジャンプも成功させているそうです。この試合でも3アクセルジャンプを軽々と跳んでいました。残念ながら規定の単独ジャンプが3ルッツから2(ダブル)ルッツになってしまい、このジャンプが0点になったのですが、それでも技術点が37.82点と高得点を叩き出したので、もしこれがノーミスだったらいったい何点になるのか想像も出来ません。今回は演技構成点が低かったのでそちらも30点台になれば、3ルッツと共に一気に表彰台のてっぺんに登っていてもおかしくはありません。次回のオリンピックが楽しみな選手です。

では、三原舞依選手18歳から。昨シーズンの四大陸フィギュアスケート選手権のチャンピオンです。緊張したせいか、後半の2アクセルジャンプで転倒して演技の流れが止まってしまいました。最後のステップシークエンスでは会場中が手拍子で応援していました。でも、終わったらガッカリした顔で、笑顔はありませんでした。ま、当然と言えば当然だけど。でも、スピンもステップシークエンスも最高のレベル4を取りました。ショートプログラムの得点は64.27点(技術点33.82演技構成点31.45減点1.00)でした。得意のフリーで逆転するのを楽しみにしています。

次は坂本花織選手17歳。グランプリシリーズのアメリカ大会で2位になった選手です。曲はベートーベンの「月光」。静かな第1楽章を前半にしてスピンとステップシークエンスを、曲調が激しくなる第3楽章を後半にして、得点が1.1倍になるその後半で全てのジャンプを跳びました。作戦は成功した様です。終わった途端片手でガッツポーズをしていました。高い集中力と、着氷に乱れが無い所が高得点に繋がったのでしょう。ショートプログラムの得点は73.59点(技術点40.93演技構成点32.66)でした。技術点が40点越えですよ。男子顔負けです。本人は信じられないと驚きの表情でした。そりゃそうでしょうよ。インタビューでは「表彰台を狙っていきたい」と答えていました。頼もしい限りです。

次は樋口新葉(わかば)選手16歳。グランプリシリーズ中国大会で2位になり、自力でグランプリファイナルまで行った選手です。最初の2アクセルジャンプが1(シングル)に抜けてしまいました。規定によりこのジャンプは0点になりました。後半はスピードに乗ってしっかりと3ジャンプを全て決めたので良かったです。ショートプログラムの得点は68.93点(技術点35.79演技構成点33.14)でした。得点を見て涙ぐんでいました。フリーで実力を見せつけてやりましょう。

次は宮原知子(さとこ)選手19歳。全日本選手権を3連覇している選手です。グランプリシリーズのアメリカ大会では優勝しました。パパ曰く「歌舞伎メイク」だそうですが、ケガをする以前はメイクも衣装も雰囲気が辛気臭かったのに、今はメイク教室へ行ったせいか明るく見える様になって私は良いと思いますね。最初の3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプはアンダーローテーションつまり回転不足だった様です。スピンは全てレベル4でした。曲に合わせたステップシークエンスはダンススクールに通ったせいかとても良かったです。所々、合掌している仕草は外国人から見た日本人のイメージなんでしょうね。なかなか面白いプログラムだと思いました。ショートプログラムの得点は73.23点(技術点37.40演技構成点35.83)でした。

次は本郷理華選手21歳。シェイリーン・ボーンさんの振り付けのお陰で大きな体格に合った大きな振り付けで、堂々と自信を持って演技が出来る様になった気がします。ジャンプはどれも余裕を持ったジャンプで、ステップシークエンスは上半身の大きな動きとよくコントロールされた素晴らしいステップに観客も引き込まれていって、スピンでもう拍手が沸き起こり、終わった途端客席はスタンディングオベーションとなりました。ショートプログラムの得点は70.48点(技術点37.65演技構成点32.83)でした。長年回転不足に悩まされて来たのがようやく克服出来た様で、本人はうれし涙でいっぱいでした。ただ、この選手の問題はフリーなんですよね。大丈夫かなあ。ちょっと心配です。

最後は本田真凜選手16歳。本郷選手の後の雰囲気だというのにプレッシャーは無いのか伸び伸びと滑っていました。解説の荒川静香さんが「後半は3ループではなくて3ルッツか3フリップジャンプを跳んでいたら基礎点が大きかったのに」と言っていました。その3ループはステップアウトつまり右足だけでは止められなくて左足も着いてしまった(ついでにお手付きも)状態でした。この選手、あまり練習をしない選手らしいです。そのわりにはオリンピックに出場出来ると思い込んでいるからおかしいです。いったいどんな根拠があるのでしょうか。というわけでショートプログラムの得点は66.65点(技術点34.63演技構成点32.02)でした。本人は、何か信じられない様な顔つきでした。もっと得点は高いはずとでも思っていたのでしょうか。

以上でショートプログラムはお終いです。今のところ暫定1位は坂本花織選手、2位は宮原知子選手、3位は本郷理華選手、4位は樋口新葉選手、5位は紀平梨花選手、6位は本田真凜選手で7位が三原舞依選手でした。明日のフリーが楽しみです。では皆さん、お休みなさい。(-_-)゚zzz…