10月30日(月曜日)

Guppy   2017年10月30日   10月30日(月曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「雨上がり いつの間にやら 青空に」

今日は土曜日の続きで、フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦カナダ大会のフリーを見たいと思います。まずは女子、ショートプログラム10位の本田真凜選手。オリンピックで金メダルを取った荒川静香さんに憧れて、自分もオリンピックで金メダルを取りたいと曲目を同じ「トゥーランドット」に選んだそうです。ほら、皆がチヤホヤするから自分が世界のどの位置に立っているのかわかっていないみたい。確かに今日はミス無しでしたが、最初からこう初心で滑っていれば良いのです。得点は後からついて来ますから。演技最後の終わり方が真央ちゃんと同じポーズでした。どっちつかずやねえ。おまけに、終わった瞬間ガッツポーズでしたが、得点を見てもっとイケると思っていたのか笑顔が消えてしまいました。フリーの得点は125.64で合計178.24点でした。

次、ショートプログラム7位のアメリカ、アシュリー・ワグナー選手。あれ、髪の毛金髪に染めた?気のせいかな?最後のジャンプ3(トリプル)ルッツジャンプでエッジエラーを取られたそうです。エッジエラーってよくわからんけど。ジャンプの回転不足もあって、フリーの得点は122.37で合計183.94点でした。得点が気に入らなかったのか、口元をキュッと閉じたまま不機嫌そうでした。

次、ショートプログラム6位の本郷理華選手。ロシアのメドベデワ選手のジャンプを参考にして手を上げるジャンプに挑戦しているとか。良いこっちゃ。だけど、そればかりに気を取られてジャンプ自体がおろそかになったのかも。どれもこれも回転不足でフリーの得点は114.74で合計176.34点でした。得点を見て思ったよりも低い点数に「はぁー」って感じでした。インタビューでは大きなミスは無かったので喜んでいたが、得点を見て課題が多かったと涙ぐんでいました。この本田真凜選手と本郷理華選手の性格の違い、わかります?私は本郷理華選手の方が好きですね。

次、ショートプログラム3位のロシア、マリア・ソツコワ選手。ほとんどのジャンプが片手上げでした。本来ならジャンプをする時はエジプトの王様のお墓みたいに胸にギュッと腕を交差して回るのですが、そうしないとバランスが崩れて回れないので。でも、手を上げる事によってより難しいジャンプにして少しでも加点をもらわないとロシア国内では熾烈な闘いが行われているので勝ち残っていけないのです。それにしても、最後のスピンはきれいでしたね。座って回るシットスピンからそのまますーっと立ち上がって立ったスピンになって…、魅了されました。フリーの得点は126.42で合計192.52点。納得したのかウンウンとうなずいていました。

次、ショートプログラム1位のカナダ、ケイトリン・オズモンド選手。曲は「ブラックスワン」。ジャンプは最初っから危なっかしいのやら3回転のつもりが2回転になったりしましたが、最後の2(ダブル)アクセルジャンプになって気が抜けたのでしょう。転倒してしまいました。でも、途中のスピンは円熟味の有るきれいなスピンでした。フリーの得点は136.85で合計212.91点でした。得点を見て満足げにうなずいていました。

最後、ショートプログラム2位のロシア、アンナ・パゴリラヤ選手。こちらも曲目は「ブラックスワン」です。何か縁起悪そう…。その予感が的中したのか、前半はジャンプもちゃんと跳んでいたし振付もバレリーナみたいでオズモンド選手より断然良かったのに、後半近くなってからジャンプミスが増え転倒もしましたが、その時はすぐに立ち上がって手袋をはめながら痛そうにはしていました。でも、ステップシークエンスの後のスピンに入る所でまたもや転倒。今度は腰を痛めたみたいで、それでも立ち上がって客席からは頑張っての拍手が沸き起こり、もう1度スピンに戻って最後まで演じきりました。どうやら、ケガをしていて練習があまり出来なかったまま出場してきたのが原因かもと解説の織田信成さんが言っていました。というわけで、フリーの得点は減点が3.00付いて(そのうちの1.00がどこかわからなかったのですが)87.84で合計156.89点でした。キス&クライでは涙ぐんでいました。

では結果発表です。優勝はカナダのケイトリン・オズモンド選手。2位はロシアのマリア・ソツコワ選手。3位はアメリカのアシュリー・ワグナー選手でした。ちなみに日本の本田真凜選手は5位、本郷理華選手は6位でした。その差はわずか1.9点、惜しい。

さて次は男子シングルのフリーです。まずはショートプログラム8位の無良崇人選手。曲は「オペラ座の怪人」。以前やって優勝したプログラムなので最後にもう1度やりたかったらしいです。コーチであるお父さんにお尻をポンと叩かれてリンク中央へ。最初の3アクセルジャンプは良かったのですが、それ以降のジャンプはメチャクチャでした。特に3ルッツジャンプは1回目跳ぼうとして2回転になり、それを含めると3ルッツだけで3回跳んだ事になり最後のせっかくの3ルッツジャンプが0点になりました。終わったら「はあ…」と立ち上がり首を振っていました。フリーの得点は111.84で合計186.66点でした。

次はショートプログラム4位のロシア、アレクサンドル・サマリン選手。前半はミス無しでしたが後半は疲れたのか幾つかのミスは有りました。でも大きなミスは無かったのに終わってもニコリともしません。フリーの得点は166.04合計250.06点でした。フリーの得点を見た地点でガッツポーズが出かけましたが、パーソナルベストを確認して止めて、合計の得点を見てようやく納得したのかやっと笑顔になりました。

次、ショートプログラム1位の宇野昌磨選手。6分間練習の時にスピンをしようとしてバランスを崩して前のめりに転けました。そのまま仰向けになってしばらく氷上で寝転んで笑いながら起き上がりました。その様子に緊張感も何も全くありませんでした。曲は「トゥーランドット」。「2年前にこのプログラムで銅メダルを取った思い出のプログラムで、でもその3ヶ月後には7位になって挫折も味わった曲なので、だからこそもう1度やりたい」つまりはリベンジのプログラムだそうです。「その挫折感のお陰で今良い成績を残せたし、色んなジャンプも跳べる様になったので」との事。この選手は集中力が高いので本番に強い選手だそうです。まずは4(クワド)ループジャンプ、そして次も4ループジャンプの予定が3ループジャンプになってしまって回り過ぎて着氷時に片手をついてしまいました。後半になってジャンプミスが幾つか有りましたが、全てのジャンプが終わったら大好きなクリムキンイーグルを見せてお終い。終わった途端笑顔で美穂子コーチも嬉しそう。フリーの得点は197.48合計301.10点でした。今日の試合でこの得点を越える選手はいないでしょう。あっぱれあっぱれ。

次、ショートプログラム2位のカナダ、パトリック・チャン選手。初っ端から4トゥループジャンプで転倒、3ルッツジャンプはお手付き、コンビネーションジャンプのファーストジャンプが3アクセルから2アクセルに変更……とジャンプはことごとくミスだらけ。でも、間のコレオシークエンスやステップシークエンス等はとにかく美しいの一言でした。この選手の世界観に「ハレルヤ」と言う曲はよく似合っているなと思いました。フリーの得点は減点が1.00の151.27で合計245.70点でした。演技が終わってからはガッカリと肩を落としていましたが、得点を見た後は笑っていました。

最終滑走は、ショートプログラム3位のアメリカ、ジェイソン・ブラウン選手。昨日の頭はお馬さんのシッポでしたが、今日はお団子になっていました。最初の4トゥループジャンプで早くも転倒。後はほぼノーミスでしょう。この選手は身体が柔らかいのでスピンやステップシークエンスがとてもきれいです。フリーの得点は減点が1.00付いて170.43合計261.14点でした。本人めっちゃ喜んでいました。合計を見たら今度は手を振ってもう大喜びでした。

結果、優勝は宇野昌磨選手。2位はアメリカのジェイソン・ブラウン選手。3位はロシアのアレクサンドル・サマリン選手。カナダのパトリック・チャン選手は4位に、日本の無良崇人選手は最下位の12位でした。お疲れ様でした。それではお休みなさい。