4月12日(金曜日)

Guppy   2019年4月12日   4月12日(金曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「今日も晴れ ちょっと曇って 来たけれど」

今日は、昨日放送された世界フィギュアスケート国別対抗戦を見ました。もしかしたらと思ってテレビの録画を見たら入っていたのです。良かったあ。ほー。まずはアイスダンスから。日本からはティム・コレト選手と小松原美里選手組。お二人は公私ともにカップルだそうです。つまりご夫婦というわけですね。そのせいかツイズルがとても合っていました。残念ながら国別の順位は6位と最下位でしたが7ポイント取りました。話はずれますが、何やらコレト選手が日本国籍を取ったとか。これでオリンピックに出られるそうです。良かったね。

次は女子シングルのショートプログラムです。ロシアからエリザベータ・トゥクタミシェワ選手22歳。お久しぶりでござんす。曲は「Mr.&Mrs.スミス」より。いやあ、やっぱりこの人にはこういう妖艶な振付が似合っていますね。冒頭の3(トリプル)アクセルジャンプ(3回転半のジャンプ)はもうサラッと跳びましたね。出来栄え点は2.24。そして、3種類のスピンもステップシークエンスも全て最高難度のレベル4でした。ジャンプはどれも余裕で出来栄え点は2点を超えていたしね。得点は80.54(技術点45.86演技構成点34.68)でした。自己ベストを取ったので笑顔でロシアチームのブースに座っていました。

次は、カナダからのカブリエル・デールマン選手21歳と、アメリカからのマライア・ベル選手22歳をすっ飛ばして、日本から期待の星、紀平梨花選手16歳を書きたいと思います。何故かと言うと、シニアデビューしたばかりの今シーズン2018年のグランプリファイナルで、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手(去年のオリンピックチャンピオン)とエリザベータ・トゥクタミシェワ選手を抜いて突然優勝した選手だからです。こちらも冒頭は3アクセルジャンプでした。にこやかに決めて出来栄え点2.63でした。3種類目のジャンプ、3ルッツでは両手を上げてとても素晴らしかったです。両手を上げたからと言って出来栄え点は上がりませんが、安定してきれいなジャンプなら別に両手を上げていても良いのです。出来栄え点は2.11でした。勿論、3種類のスピンもステップシークエンスも全てレベル4でした。終わったら小さく何度も何度もガッツポーズをしていました。リンクには花がいっぱい投げ込まれていました。日本チームのブースでは墨で書かれた「平成」と「令和」の額縁が揺れていました。得点は83.97(技術点48.17演技構成点35.80)でした。これは世界最高得点でした。「オー」っと濱田美栄コーチまでびっくりしてガッツポーズをしていました。

今度は、アメリカからのブレイディ・テネル選手21歳をすっ飛ばして、最終滑走、日本から坂本花織選手19歳。冒頭の3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプは素晴らしかったです。続いて2(ダブル)アクセルジャンプは余裕で飛距離が物凄く長かったです。で、スピン、ステップシークエンスを披露して3種類目のジャンプ、3ループは出来栄え点で2.12をもらいました。そして、2種類目のスピンが何故かレベル3で、誰も気付かなかったみたい。最後のスピンはレベル4でした。終わった途端、大きくガッツポーズ。ま、ノーミスだったからね。リンク内は花でいっぱいでした。得点は76.95(技術点40.95演技構成点36.00)でした。危なかったあ。もう少しでブレイディ・テネル選手に抜かれるところでした。得点を見てちょっと不満げでした。一応自己ベストは更新したのですがね。ま、紀平選手と抱き合っていたから、もう気持ちはフリーへと切り替わったのでしょう。前向きな所がこの選手の長所ですから。

以上、女子シングルショートプログラムのレビューを終わります。今のところ1位は紀平梨花選手、2位はエリザベータ・トゥクタミシェワ選手、3位は坂本花織選手でした。日本チームはこれで22ポイント獲得、ロシアは18ポイント獲得、アメリカは17ポイント獲得、後はよく知りません。

さて、ここからは男子シングルショートプログラムです。まず、日本から田中刑事選手24歳。何と、冒頭の4(クワド)サルコウジャンプを下りたあ。これはたまげたね。しかも出来栄え点で2.22までもらいました。3種類目のジャンプ、3アクセルジャンプでお手付きはありましたが、3種類のスピンもステップシークエンスも全てレベル4。最後まで演じきって終わりはピシッと決めました。これにはおったまげた。まるで今までの田中選手とは別人みたい。国際大会に出続けていて力をつけてきたのか、とにかく素晴らしい演技でした。私がこの選手を褒める日が来るなんて思いもしませんでした。いやあ、素晴らしかったです。得点は89.05(技術点48.59演技構成点40.46)でした。

ここで2人飛ばして、アメリカからビンセント・ジョウ選手18歳。突然出て来て先月の世界選手権で銅メダルを取った選手です。何故この選手のレビューを書くのかと言うと、紀平選手のコーチ、濱田美栄コーチがこの選手も指導しているからです。冒頭のジャンプは4ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプでした。これはとても難しくて基礎点15.70に出来栄え点2.30が付きました。一気に18点もかせいだのです。すごいですね。2種類目のジャンプは4サルコウジャンプ。さらっとまるで3回転の様でした。出来栄え点は2.29?かな。スピンやステップシークエンスはまだまだですが、3種類目のジャンプ、3アクセルはイーグルから跳んだので出来栄え点で2.00をもらいました。得点は何と100.51(技術点57.30演技構成点43.21)でした。皆、大喜びでした。濱田コーチも並んでニコニコしていました。アメリカチームのブースの中で。

次は日本から宇野昌磨選手21歳。先月の世界選手権で惜しくも表彰台を逃したのでかな、昨シーズンのプログラムに変更して衣装も新しく新調したみたい。冒頭の得意なジャンプ、4フリップのコンビネーションの予定が単独になって何とかこらえました。次の4トゥループに間が空いたのですが、何とか2トゥループを付けて無理矢理コンビネーションジャンプにしました。ま、出来栄え点は-3.42となりましたが、コンビにしなければ0点になっていたのですから頑張って付けて良かったです。3種類目のジャンプは3アクセル。これには出来栄え点3.09をもらいました。しかしステップシークエンスがレベル2となりました。なかなか出ない得点に、次に滑るアメリカのネイサン・チェン選手もリンク内で笑っていました。ようやく出た得点は92.78(技術点47.67演技構成点45.11)でした。それを見て、宇野選手はウンウンとうなずいていました。もっと低いかと思っていたから良かったです。

さて、最終滑走です。アメリカからネイサン・チェン選手19歳。2018年と2019年の世界選手権の金メダリストです。冒頭は苦手を克服した3アクセルジャンプ。出来栄え点は2.27でした。2種類目の4トゥループジャンプは完璧と言うか、何か3回転を跳んでいる様な感じでした。出来栄え点も3.12もらいました。3種類目は、3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプを持ってきました。構成を変えて低くしたのです。世界選手権では羽生結弦選手が居たから持てる限りの力を出したのかな。羽生選手の居ない試合では手を抜いても心配無いと思ったのかなあ。宇野選手もなめられたもんやなあ。当然、3種類のスピンもステップシークエンスも全てレベル4でした。ステップでは楽しんでいました。すご、余裕ですね。得点はプログラムのランクを落としても101.95(技術点54.69演技構成点47.26)と100点越えでした。

結果、今日の地点で1位はネイサン・チェン選手、2位はビンセント・ジョウ選手、3位は宇野昌磨選手でした。4位に田中刑事選手が入りました。田中選手、よく頑張ったと思います。お疲れ様でした。日本チームはこれで19ポイント獲得、アメリカは23ポイント獲得。各国のこれまでの合計は、アメリカが50ポイントで1位、日本が48ポイントで2位、ロシアが38ポイントで3位、フランスが27ポイントで4位、カナダが26ポイントで5位、イタリアが24ポイントで6位になりました。続きは休み明けに書こうと思います。お楽しみに。(-_-)゚zzz…

<追記> アイスダンスのティム・コレト選手は帰化申請をする予定だそうです。まだ日本国籍は取っていない模様です。訂正してお詫び申し上げます。