11月26日(月曜日)

Guppy   2018年11月26日   11月26日(月曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「今日も晴れ ガラス戸越しに ぬくぬくと」

今日もフィギュアグランプリシリーズフランス大会の続きをレビューしたいと思います。まずは女子フリーから。ショートプログラム4位、日本の本田真凜(まりん)選手。冒頭の3(トリプル)ルッツのコンビネーションジャンプの予定が単独の3ルッツに。その分は次の3フリップジャンプに2(ダブル)トゥループを付けてこちらをコンビネーションジャンプに。3サルコウジャンプも2サルコウに変更。終わりの方の3ループジャンプと2フリップ2トゥループ2ループのコンビネーションジャンプで回転不足を取られました。スピン、ステップシークエンス、コレオシークエンスは良くなって表現力が美しくなったと解説の織田信成さんは言っていましたが、私も同感です。フリーの得点は123.24点(技術点57.56演技構成点65.68)で、ショートプログラムとの合計は188.61点でした。この選手はいつもニコニコ元気な笑顔がいいなあと思いました。

次ショートプログラム1位、日本の三原舞依選手。ラベンダー色の薄い生地が何枚もお尻でひらひらさせて、とってもきれいな衣装でした。演技はもしかしてパーフェクト?!と思ったら最後の3サルコウジャンプの予定が2サルコウになって勿体無かったです。この選手の特徴はふわりと舞い上がる様なジャンプなので、演技の途中で「今からジャンプやでぇ!!」という事がないので、演技の流れの中で自然とジャンプが出来るのです。というわけでフリーの得点は134.86点(技術点68.92演技構成点65.94)で、ショートプログラムとの合計は202.81点でした。得点を見て嬉し泣きをしていました。目標が200点台になる事と、表彰台に乗る事だったそうで、どちらも叶って良かったですね。

次ショートプログラム2位、日本の紀平(きひら)梨花選手。冒頭の3アクセル(3回転半のジャンプ)からのコンビネーションジャンプの予定が単独になり何とか転倒せずに済んだのですが回転不足をとられました。で、すぐに次の3のつもりが2になってしまったアクセルジャンプを3トゥループとのコンビネーションジャンプにしました。そして、中盤の3ルッツ2トゥループのコンビネーションジャンプのセカンドジャンプを3トゥループに引き上げました。こうする事で基礎点を上げてきました。最後は3サルコウジャンプでお終い。珍しい終わり方ですね。たいていはスピンで終わるのですが。で、終わった瞬間大きな歓声に包まれました。メンタルが強いのか、3位以上でファイナル進出確定になるのですが、いつもと同じ演技でした。フリーの得点は138.28点(技術点72.23演技構成点66.05)で、ショートプログラムとの合計は205.92点でした。キス&クライでは得点の後に出た順位表でトップに立ったのを見てコーチが嬉しそうにしていました。これで紀平選手のグランプリファイナル進出が確定しました。拍手~(パチパチパチパチ)

最後はショートプログラム3位、ロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手。冒頭から2アクセルのコンビネーションジャンプの予定が着氷失敗お手つきで転倒してしまいました。前半はその1つでミスは済んだのですが、後半に入ってすぐの3フリップ2トゥループのコンビネーションジャンプのセカンドジャンプを何とかこらえたのですが、回転不足、両足着氷をとられました。その後はまたミスの無い演技になりました。何でやろう。本人もガッカリした顔をしていましたが、見ていたこちらも何だか同じ思いになってしまいました。フリーの得点は125.26点(技術点57.46演技構成点68.80減点1.00)で、ショートプログラムとの合計は192.81点でした。キス&クライでは得点を見たブライアン・オーサーコーチが首を横にふっていましたが、本人も気の抜けた様な顔をしていました。コーチを変わらなかった方が良かったりして。それとも羽生結弦(ゆづる)選手みたいに基礎からやり直している最中なのかな。

というわけで、優勝は紀平梨花選手、2位は三原舞依選手、3位はアメリカの知らない人でしたぁ。w メドベージェワ選手は4位、本田真凜選手は6位でした。次は男子フリーを見ます。しばしお待ちを。

ここからは男子フリーのレビューを書きます。とは言っても気になる選手は2人だけ。では滑走順に書きますね。まずは9番滑走。ショートプログラム3位、アメリカのネイサン・チェン選手。ショートプログラムで書いたか覚えがありませんが、アメリカ大会では優勝しました。ですからファイナル進出への可能性がとても高い選手です。冒頭は4(クワド)フリップジャンプ、決めた。続いて4トゥループジャンプ、これはきれい。GOE(出来栄え点)が3以上つきました。お次の3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプも完璧。3アクセルジャンプ(3回転半のジャンプ)は危なかったですが。後半最初のジャンプ、4トゥループ3トゥループのコンビネーションジャンプはちょっと回転不足かな?それ以降は大丈夫でした。コレオシークエンスは上半身の動きが激しかったですね。違和感を味わいました。激しければ良いという問題ではないと思うのですが。フリーの得点は184.64点(技術点96.94演技構成点87.70)で、ショートプログラムとの合計は271.58点でした。で、この地点でグランプリファイナルへの進出が確定しました。

最後は11番滑走。ショートプログラム1位、アメリカのジェイソン・ブラウン選手。今大会で唯一跳ぶと言う冒頭の4回転ジャンプは、結局2アクセルジャンプで終わりました。後は何も言う事はありません。コレオシークエンスで男子ではこの選手しか出来ないと言うスパイラルを見てあまりの美しさにGuppy感動してしまいました。ステップシークエンスでは客席からキャーキャーと黄色い声が聞こえ、最後のスピンが終わったとたん大歓声が沸き起こりました。結局、1度も4回転ジャンプを跳びませんでしたが、フリーの得点は159.92点(技術点70.28演技構成点89.64)と高く、ショートプログラムとの合計は256.33点でした。キス&クライではその得点を見てウンウンと嬉しそうにうなずき、合計点が出たら手を叩いて大はしゃぎしていました。後で知りましたが、最後のジャンプは3ルッツの予定だったそうですが、実際は2ルッツでした。安全策をとったのでしょう。結果、優勝はネイサン・チェン選手ですが、ジェイソン・ブラウン選手は2位になりました。

ファイナル出場者の顔ぶれを見たら女子が面白そうです。何せ世界のトップ6に選ばれたのは日本人とロシア人だけだからです。棄権が出ても繰上になる選手も日本人とロシア人だけですから。いつの間に日本人は上手になったのでしょうねぇ。ビックリしましたよ。これからも楽しみですね。では、本日はここまで。お疲れ様でした。( ^-^)_旦~