2月21日(水曜日)

Guppy   2018年2月21日   2月21日(水曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「今夜雪 いまのところは 曇り空」

今日は平昌オリンピックのフィギュアスケート、女子ショートプログラムのレビューを書きます。私は気が短いので例によって気になる選手のみ書きます。まずは第4グループの1番滑走、日本の坂本花織選手17歳。時折ニコニコしていますが、すぐに緊張した感じになるので、その度にコーチが一言声をかけていました。曲はベートーヴェン作曲「月光」。前半にスピン、ステップシークエンスを持って来ました。初めはステップとは気付かなかったです。とても丁寧に滑っていて。そして3種類のジャンプは全て基礎点が1.1倍になる後半へ持って来ました。スピードがあまり出ていない様に見えて跳べるのかなあと思ったのですが、ちゃんと3(トリプル)フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプを跳びました。次は3ループジャンプ、これもヒヤッとしましたが大丈夫でした。そして2(ダブル)アクセルジャンプ(2回転半のジャンプ)、スピンで終わったとたんガッツポーズをしていました。すごい度胸です。なんとノーミスでGOE(基礎点からプラスマイナスにする出来栄え点)は全て加点でした。気になる得点は73.18点(技術点40.36演技構成点32.82)でした。

2番滑走はアメリカのミライ・ナガス選手24歳。両親は日本人ですが、本人はアメリカ生まれのアメリカ育ちです。最初は全く日本語は出来ませんでしたが、今は簡単な会話ぐらいだったら普通にしゃべれる様になりました。内ももと背中にテーピングしています。大丈夫でしょうか。曲はショパン作曲「ノクターン20番」。映画「戦場のピアニスト」で有名な曲です。その調べに乗って冒頭は3アクセルジャンプだったのですが、転倒してしまいました。まあ回転は足りていたのでというか、反対に回り過ぎてGOEが減点になりました。でも、さすがベテラン。すぐに立て直し笑顔で次のジャンプへ。とても柔らかな笑顔で終えました。伊藤みどりさん、浅田真央さんに続いてどうしても3アクセル(3回転半のジャンプ)を跳びたいと思っていたそうです。団体戦では成功したのですが今日は残念でした。でもきっとフリーでも挑戦してくるでしょう。楽しみです。終わってから気が付いたのですが、靴に白いテープをグルグル巻きにしていました。テーピングと言い、いったいどうしたんでしょうか。得点は66.93点(技術点37.24演技構成点30.69減点1.00)でした。とても残念そうな顔をしていました。

4人飛ばして、ここからは第5グループ(最終グループ)です。1番滑走はOAR(ロシアから来たオリンピック選手の略)のエフゲニア・メドベージェワ選手18歳。この選手の曲もショパン作曲「ノクターン20番」。ジャンプは全て後半に持ってきました。前半はスピンで始まり、ステップシークエンスは1つ1つ確実できれいなステップで、後半に入って続け様に片手を上げた3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプ、3ループジャンプ、片手を上げた2アクセルジャンプをして、そしてスピンで終わりました。どこにもマイナスな部分の無い全てのGOEが加点でした。得点は81.61点(技術点43.19演技構成点38.42)で、自身が持つ世界最高得点を更新しました。客席からはすごい歓声が。

次、2番滑走は日本の宮原知子(さとこ)選手19歳。最初に3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプ。で、スピンが2つ。顔の表情が悲しそうでした。後半になって3フリップジャンプ、ステップシークエンスで表情が変わり、2アクセルジャンプ、スピンで終わりました。昨シーズンまでと違って表現力が出てきたなと思いました。団体戦の時のジャンプは回転不足をとられて点が伸びなかったのですが、今日は大丈夫でGOEは全て加点でした。良かった。得点は75.94点(技術点40.25演技構成点35.69)でした。

次、3番滑走はカナダのケイトリン・オズモンド選手22歳。シャンソンに合わせてフランスの人には悪いのですが、鼻をツンと上に上げている表情がとてもフランス人ぽくコミカルでした。冒頭の3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプも次の3ルッツジャンプも高さがありました。後半の2アクセルジャンプも完璧で、ステップシークエンスでは手拍子をもらってとても良い笑顔でした。得点は78.87点(技術点41.83演技構成点37.04)でした。

次、4番滑走はOARのアリーナ・ザギトワ選手15歳。曲は「ブラックスワン」。前半は美しいスピンとステップシークエンスだけ。ジャンプは基礎点が1.1倍になる後半にまとめました。後半最初のジャンプは3ルッツ3ループのコンビネーションジャンプでした。これ1つだけで基礎点が12.21です。普通はセカンドジャンプにトゥーループジャンプを持ってくるのですが、これがループだと跳び上がるタイミングが非常に難しいらしいのです。しかも3だと下手をすると回転不足をとられやすいそうです。でもこのセカンドジャンプがループのコンビネーションジャンプ、実は安藤美姫さんや浅田真央さんは得意だったんですよねえ。真央ちゃんは3フリップ3ループでしたが。話がそれました。で、次のジャンプは両手を上げてのフリップジャンプ。この「両手を上げて」もバランスを取るのが難しくなるので高得点なんですよね。というわけで、色々と難しいのにノーミスで終わりました。終わったら、笑顔でガッツポーズをしていました。得点は82.92点(技術点45.30演技構成点37.62)で、何と先程のメドベージェワ選手が出した世界最高得点を上回りました。すごいですね。メドベージェワ選手とは同じコーチの元で練習しているので普段からお手本にしているのかもしれません。

次、5番滑走はイタリアのカロリーナ・コストナー選手31歳。ソチ五輪の銅メダリストです。冒頭の3フリップ2トゥループのコンビネーションジャンプのセカンドジャンプは本当は3の予定でした。次の3ループジャンプでは片手だけお手付きをしてしまいました。これはGOEでは減点となりました。後半に入ってからのスピンやステップシークエンスの伸びやかな演技には本当に魅入ってしまいました。得点は73.15点(技術点35.06演技構成点38.09)でした。

最後にもう1人いるのですが、書く気が失せたのでここまでにします。この地点で1位はアリーナ・ザギトワ選手、2位はエフゲニア・メドベージェワ選手、3位はケイトリン・オズモンド選手、4位は宮原知子選手、5位は坂本花織選手、6位はカロリーナ・コストナー選手でした。フリーは明後日です。楽しみにしています。

今日は、夕方これを書いている最中にまたお隣さんがドアを引っ張ったりピンポンを続けて鳴らしたり、今までは無かった叫び声をあげたりしていたので息子に頼んで110番してもらいました。うちの他からも苦情が出ているそうで、そろそろ県警の生活安全課か福祉の方の出番になりそうです。早く治療が受けられると良いのに。