天気 「晴れたけど 落ち葉拾いで 寒くなり」
今日はグランプリシリーズ第4戦日本大会(NHK杯)の女子ショートプログラムを見たのでそのレビューだけ書きます。まずは2番滑走のロシア、ポリーナ・ツルスカヤ選手16歳。この試合がシニアデビューとなります。演技の冒頭からお芝居がかった所なんかメドベージェワ選手の真似しんぼやんと思ったら同じコーチでしたw。メドベージェワ選手も手と足はでかい選手ですが、この選手は背が高くて171センチもあるそうです。だからなのか、最初のジャンプがとても高かったですね。演技が終わったら小さくガッツポーズをしていました。ショートプログラムの得点は70.04点、これはパーソナルベストだそうです。道理でにこやかな顔をしていますね。
次、5人飛ばして8番滑走のイタリア、カロリーナ・コストナー選手30歳。第1戦のロシア大会では2位でした。解説の荒川静香さんが言うには「基礎がしっかりしているので長続きしている」のだそうです。確かにこの間も表彰台に乗ったもんね。今回も安定したジャンプでした。私的には、最後の足換えコンビネーションスピンがキレイで魅了されました。客席にも私みたいなお客さんがいるのか、立って拍手する人が居ました。ショートプログラムの得点は74.57点。本人、手を叩いて喜んで手でハートマークを作ったりしていました。
次、9番滑走のアメリカ!!、ミライ・ナガス(長洲未来)選手24歳。ロシア大会では9位でした。両親は日本人ですが、この選手はアメリカ生まれのアメリカ育ちで、ウィキによると2重国籍らしいです。でも本人曰く、「日本が大好きなアメリカ人」だそうです。というわけで、日本人とは思っていないのだからいい加減名前を漢字で書くのは止めたら、と言いたいです(怒)。失礼、つい興奮してしまいました。曲はショパンの「ノクターン第20番遺作」。最初のジャンプ、3(トリプル)アクセルで高く跳んで回り過ぎて両足で着氷してしまった様です。曲が「遺作」なのでかな、終始しかめっ面で演技していました。終わった途端、客席の半分以上は立って拍手していて、とても嬉しそうな顔をしていました。ショートプログラムの得点は65.17点。喜んで納得していました。
次、10番滑走の日本、本郷理華選手21歳。カナダ大会では6位でした。今回は2シーズン目のプログラムだそうです。もう指先まで演技していて表現が豊かになりましたね。後半の2つのジャンプが安定してきて、メドベージェワ選手を真似て片手を上げているので結構加点が有ると思います。これまでは大柄な体型がコンプレックスみたいな演技でしたが、今年の本郷選手は違っていました。始める前のコーチからの指示は、身振り手振りを見ると「肩を広げて」という感じでした。その通り堂々と演技をしているのです。その演技力は、お客さんの心をわしづかみにしたのか最後のスピンの途中からもう客席から拍手が鳴り止まず、日本の国旗がいっぱい揺れていました。しかもノーミスでのショートプログラムの得点は65.83点でした。キス&クライではペコペコ、ペコペコしていました。すぐに頭を下げるのは悪い癖ですね。ま、そこが本郷選手らしいのかもしれません。
次、11番滑走の日本、宮原知子選手21歳。ケガをしてからの11ヶ月ぶりの復帰戦だそうです。確かに表情は別人の様に良くなりましたね。ジャンプはどうでしょうか。最初の3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプの予定が2(ダブル)トゥループになってしまいましたね。解説の荒川静香さんの説明によると、「跳び急ぎ回転不足になりそうだったので無理して2回転にした」らしいです。これは良い判断だったそうです。ステップシークエンスでは、一応音に合わせようと努力はしているのはわかりました。ズレてたけど。ショートプログラムの得点は65.05点で、笑顔はありませんでしたが、納得はしている様でした。
最後、12番滑走のロシア、エフゲニア・メドベージェワ選手17歳。ロシア大会では1位でした。曲はナガス選手と同じショパンの「ノクターン第20番遺作」です。同じ曲ですが、やはり演技力というか表情が違います。ナガス選手はしかめっ面でしたが、メドベージェワ選手は終始悲しそうな顔でした。ステップシークエンスも丁寧で、ジャンプは全て基礎点が1.1倍になる後半に持って来ました。3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプでは、ファーストジャンプは片手、セカンドジャンプは両手を上げて跳んでました。その両手の上げ方がまた上品なんですよね。最後の片手上げ2アクセルジャンプではヒヤッとしましたが、何とか終わってホッとした顔をしていました。キス&クライでは何と、羽生選手のプーさんみたいにティッシュカバーが大好きなセーラームーンに出て来る猫のでした。ぬいぐるみかと思いましたよ。ショートプログラムの得点は79.99点でした。とても喜んでいました。
というわけで、ショートプログラムが終わった地点で1位はメドベージェワ選手、2位はコストナー選手、3位はツルスカヤ選手、4位は本郷選手、5位はナガス選手、6位が宮原選手でした。4位5位6位は同じ65点台で僅差です。フリーでどうひっくり返すのか楽しみです。またこの第4戦でファイナル進出決定が決まる選手が出ます。それも楽しみですね。ではお休みなさい。
<追記>この試合からリンクに投げ入れられるのが一輪の花だけになりました。ぬいぐるみは禁止になったのでしょうか。