天気 「起きたらば 屋根が一面 雪化粧」
今日はもうガッカリです。まさか303.71点も取った羽生選手が2位だなんて、はぁ…ため息が出ます。あと3.76点あれば逆転されずに済んだのにぃ…、あの4サルコウのコンビネーションジャンプが2サルコウにならなければ優勝していたのにぃ…、ホント残念です。ま、勝負は水物ですから仕方ないですね。そう、時の運とも言いますし。元気が無くなったのでレビューは最終グループだけにします。
まずはショートプログラム4位、中国のボーヤン・ジン選手。4つの4回転ジャンプを跳びましたが、練習中の4ループジャンプは転倒しました。後、後半の4回転ジャンプもトゥループで転倒しサルコウはお手つきしていました。転倒すると基礎点から出来栄え点が大きく引かれるし、得点でも1.00減点されるので、出来れば転倒しない方が良いですね。というわけで、技術点は100点越えましたが、フリーの得点は176.18(減点2.00)でショートプログラムとの合計は267.51でした。終った時は苦笑いしていました。
次、ショートプログラム5位、カナダのパトリック・チャン選手。最初の4トゥループ3トゥループのコンビネーションジャンプはお手本の様にきれいでした。基礎点14.60に出来栄え点も加点されていました。跳ぶ回数よりクオルティつまり質ですね、それを重視したいとの事でした。しかーし、上手くいったのはそれ1つだけ、後の4サルコウジャンプも4トゥループジャンプも転倒して、そのせいか普段なら教科書の様な3アクセルジャンプや3ルッツジャンプを跳ぶはずの人がミスを連発してしまいました。こういう演技を見ているとダラダラと長く感じて、終わった時には「やっと終わった」という気分になるのです。当の選手は悪くないのにね、ホント不思議です。フリーの得点は179.52(減点2.00)でショートプログラムとの合計は267.98でした。何と、ボーヤン・ジン選手より0.47上回りました。技術点では負けましたが、演技構成点が92.58と高かったのです。良かったねぇ。私も嬉しいです。
次、ショートプログラム6位、中国のハン・ヤン選手。4トゥループ2トゥループのコンビネーションジャンプ以外はミス続きでほとんど減点されていました。結局フリーの得点は151.37でショートプログラムとの合計は235.45でした。
次、ショートプログラム2位、日本の宇野昌磨選手。キレの良い演技でした。冒頭の4ループジャンプは試合では今回が初の成功だそうです。基礎点12.00に出来栄え点も加算されていました。得意の4フリップジャンプも、基礎点12.30に出来栄え点が加算されました。後半の4トゥループジャンプも何とかこらえて、4トゥループ2トゥループのコンビネーションジャンプは成功して、心残りは前半と後半の3アクセルジャンプが転倒した事です。しかーも、後半の3アクセルジャンプはリピートしたとかで基礎点が低くなったのです。どっちにしろ転倒で基礎点から大きく減点されたのは痛いですね。その上得点でも2回転倒したので2.00も減点されるのです。つまり、フリーの得点は187.77(減点2.00)でショートプログラムとの合計は288.05になったわけです。勿体無いですね。
次、ショートプログラム3位、日本の羽生結弦選手。冒頭の4ループジャンプ、そして次の4サルコウジャンプはきれいでしたね。前半は安心して見ていたのですが、後半になってすぐの4サルコウ3トゥループジャンプの予定が2サルコウ1ループのコンビネーションジャンプになって思わず「ダメや~ん」と言ってしまいました。その後は心ここにあらずという演技でしたが、何とその間滑りながら「どうしたらリカバリー(つまり失った点数を取り戻す事)できるか」考えていた様です。で、思い付いたのは最後の2つのジャンプ構成を変える事でした。4トゥループジャンプに2トゥループジャンプを付けてコンビネーションジャンプにして、最後に予定していた3ルッツジャンプを基礎点のより高い3アクセルジャンプに変更したのです。大成功でした。「うっそー、技術点高ーい」と思わず興奮してしまいました。何と技術点だけで112.33になったので。羽生選手本人は演技が終わってから構成を変えて何か問題はないか指で数えながらリンクサイドへと戻って行きました。フリーの得点は206.67でショートプログラムとの合計は303.71になりました。得点を見て、コーチと笑顔でハグしてハイタッチしていました。私は気付かなかったのですが、コンビネーションジャンプの4サルコウが2サルコウになってしまうのはショートプログラムと同じミスだったそうです。これを修正して次は世界選手権で満点の演技を見せて下さいね。
では最終滑走です。ショートプログラム1位、アメリカのネイサン・チェン選手。8本のジャンプのうち5本は4回転ジャンプでした。小さなミスはあっても大きなミスは無く、技術点がどんどん加算されていくのを見てドキドキしてきました。そして最後のジャンプ、3アクセルで羽生選手を越えてしまいました。あーあ。フリーの得点は204.34でショートプログラムとの合計は307.46と1位になってしまいました。一気に力が抜けてしまいました。で、ガッカリしたのです。
結果、優勝はネイサン・チェン選手、2位は羽生結弦選手、3位は宇野昌磨選手、4位はパトリック・チャン選手、5位はボーヤン・ジン選手でした。ハン・ヤン選手は10位でした。疲れました。もう休みます。お休みなさい。
<追記> フリーだけの得点では、羽生選手が206.67で1位に、ネイサン・チェン選手は204.34で2位でした。つまりはショートプログラムの差が合計点の差になった様です。ショートプログラムって怖いですね。