天気「降ってます 朝からずっと 牡丹雪」
フィギュアスケートも男子フリーでお終いですね。男子ショートでは映画「テッド」のぬいぐるみをキス&クライで見かけました。欲しいなあ…。では早速レビューを。
まずはショート2位の宇野昌磨選手。前半の4回転トゥループは回り過ぎて着氷乱れ、後半の4回転トゥループは途中で失敗してダウングレードに。イーグルからのジャンプは羽生選手みたい。得意のポーズ、カニさん座りして背中を後ろに倒しバランスをとっているポーズの時は拍手喝采。大歓声の中、演技を終えました。フリーの得点は176.82で、トータル269.81でした。
次はショート3位の中国、ハン・ヤン選手。途中で羽生選手の「パリの散歩道」の決めポーズが入っていました。後半になってもジャンプはおとろえず力強いプログラムで全てに加点有り?とにかくフリーの得点は181.98で、トータル271.55でした。
次、ショート4位の無良崇人選手。ジャンプミス一つ有り、でも回転はしているのでそれ程大きなマイナスにはならないそうな。やっぱ振付師が作ったプログラムは違うよね。今までのダサさが洗練されたもの。しかも、最後まで体力が有り余っている様子でした。フリーの得点は179.35で、トータル268.43でした。電光掲示板?を見てようやくガッツポーズが出ました。
次、ショート1位の中国、ボーヤン・ジン選手。この選手は日本の宇野昌磨選手とジュニア時代からの同い年のライバル関係だそうです。ショートでは4回転ジャンプを2本跳んだのですが、このフリーでは4回跳ぶそうです。実際に見てみると、ジャンプの高さがすごーい。そして回転も速ッ。前半で4回転ルッツ、4回転サルコウ、後半に4回転トゥループと2回転トゥループのコンビネーションジャンプ、もう一度今度は単独の4回転トゥループの計4本です。さすがにこんなに4回転跳んでいればテクニカルエレメンツが110.66になるのも当然かなと思います。でもその分、技と技の間の演技があまり見られませんよね。だからプレゼンテーションは80.72と、だからフリーの得点は191.38で、トータルでは289.83。まあそんなもんかなという感じがします。これだけ4回転バカスカ跳んでいるんだから当然優勝はこの人でしょう。と、本人も見てる私達もそう思っていました。なのに…。
さあ、最終滑走者です。ショート5位のカナダ、パトリック・チャン選手。今回の為にこれまでより難度を上げたプログラムを用意して来たそうです。とにかく4回転トゥループと3回転トゥループのコンビネーションジャンプはきれいでした。後半の単独の4回転トゥループもきれいで、スピンもジャンプも全てが完璧で加点の付く演技でした。やっぱ技術力も必要だけどフィギュアは演技力も同じだけ必要なんでしょうね。私はこの選手がうっとりしながら演技をしている姿がヌルヌルした感じに見えてあまり好きではないのですが、さすがは帰って来た元王者。テクニカルエレメンツが106.85で、プレゼンテーションは97.14で、両方合わせたフリーの得点は203.99。トータルは290.21と、何と0.38の僅差でパトリック・チャンが大逆転しました。これには皆ビックリしました。こういう事ってあるんですね。いやあ、面白かったです。来月の世界選手権が楽しみです。
<追記>忘れていました。最終的な順位は、1位290.21でパトリック・チャン選手、2位289.83でボーヤン・ジン選手、3位271.55点でハン・ヤン選手、4位269.81で宇野昌磨選手、5位268.43で無良崇人選手でした。お疲れ様でした。