天気「雨降って台風近し早よ帰れ」
さて、祖母のおかげで助かった私は、ミュージックスクールへ行こうと、ボックス席が1個で後はカウンターだけの小さなクラブで一所懸命働きました。カウンターの中でお客さんとお喋りしたりお酒をついだり一緒にカラオケを歌ったりして、月に30万はかせいでいました。それで家賃は2万5千円。キーボードのアンプのせいで電気代は高かったですが、1日の食費はハンバーガー1個と、毎日の気分直しにカラオケバーで水割り一杯だけ。お蔭でみるみるうちに貯金がたまっていきました。
で、そろそろお金もたまったことだしアルバイトは辞めようかなと思った頃に、そのカラオケバーで知り合った人と、酔っていたのでしょうか、電話番号の交換をしていたらしいのです。と言うのも、全然覚えていなかったので。数週間後、アパートに電話がかかって来て初めて知りました(爆)。そこで、どんなやりとりがあったのかはこれもまた覚えていませんが、結果、彼のアパートで同棲生活を送る事になりました。
同棲がバレたのは早かったですね。彼のお母さんからの電話にうっかり私が出てしまったからです。それで、まずは結納の日取りを決める為にと、彼の父親がお酒を持って私の実家へ来ました。お正月には実家に彼を呼んで兄夫婦とトランプしたり、翌日には彼の実家へ泊まりがけで行って獅子舞を見たり。式場もお仲人さんもあちらが決め、後は私がエンゲージリングを決めるだけとなった時、突然彼が失踪しました。
<追記>今日は診察日でした。開口一番「ジプレキサで太った!!」と言ったら、すかさずパパが「食べ過ぎです!」とちくりました。で、どうしても気になったお葬式に出なかった事は「いや、行かんで良い」と言ってくれました。ついでに、祖母の実家のおばさんに呼ばれて会った事も、「おばさんは直接顔を見て手渡したかったろうし、それで良いんじゃない、大勢の居る所じゃなかったんだし」と言ってくれました。ホッとしました。
<追記その2>パパの弟が自分の店を出しました。繁盛したら良いなと思いつつ、お祝いのフルーツカゴ盛りを持って行きました。夜の繁華街を歩くのは28年ぶりでしょうか。懐かしさよりはチョット怖かったです。