天気「名ばかりの梅雨と言えども梅雨は梅雨?」
昨夜パパの話を聞いていてチョット感動した。ここ古都金沢では今も風習として、お嫁さんがこんな病気にかかると実家へ返される。生まれも育ちもこの土地だった私には、骨の髄までその風習が染み込んでいる。だからパパに女友達が出来ると、いつか私は追い出されるのではないか…という恐怖に陥ってヒステリーを起こしてしまう。でも実家には両親も育ててくれた義祖母 (私と弟が実家から離れた所へ引っ越してから痴呆がすすみ現在ホームに入所中) ももう居ないので、実家とは名ばかりの存在になってしまった。パパは「お前には実家は無いんだ」「帰るところは無いんだ」と、はっきり言った。「もしあれば、ここにこうして放っておかれるはずがない。病気が治るまで実家で面倒見るか、代わりに家事をしに来てくれるか、何らかの動きがあるはず…」と。うっすらとではあるが感激してしまった。私の心に直接パパが「だからお前の家はここだけだよ」と優しくささやいてくれた様な気がして…、嬉しかった。心の奥で、パパへの不信感が徐々に溶けていくのを感じる。こうやって日記を書いている間も、溶けてゆきます。どんどん溶けて、不信感など無くなってしまえばいい。そうすれば些細な事で一喜一憂する事もなく、平穏に暮らせる様になれるから…。