天気「暑い日に暑さ感じず知る病」
6/16PM4:46皇太后陛下良子(ながこ)様が崩御された。老衰による97歳の天寿である。学習院初等科より、後の昭和天皇陛下の婚約候補者のお一人としてお育ちになり、一時はご縁談が流れかけた事もあった。その時第一候補者であったお方は、結局お国の為に朝鮮(当時は日本統治下)の王家だったと思うが….(満州国かもしれない?)、とにかく外国へ嫁がれて終戦後大変な目に会われたそうな。まかり間違えれば、それは良子様の御身の上に降りかかっていた事かもしれない。同じ様に宮家のお姫様でありながら、縁とは不思議なものである。中等部3年で、すったもんだのあげく正式に御婚約者と発表され、今日に至っている。ご結婚されてまもなく大正天皇が崩御され、20代で皇后陛下とお呼ばれになるご身分になった。時は戦時下、外国へ嫁がれた方ほどではなくとも、ご心中いかばかりか…と思う。でもいつも、影から天皇陛下をお気遣い、お支えになり、笑顔をお見せしてお慰みあそばされ……それは終戦になっても変わらず、陛下が崩御される日まで続けられた。たまになら誰でも出来るが、夫である陛下へはもちろんのこと、国民にも海外においてもその笑顔は向けられ……、公私の別無く60年以上も笑顔を絶やされない___という事はなかなか出来るものではない。陛下が崩御されてからは一切表には出ず、まるで存在自体を消し去った様な鮮やかな引退ぶり___これは尊敬に値すると思う。凡人にはなかなか出来ないだろう、たとえ大会社の社長と言えども。私は美智子妃殿下(現皇后陛下)のファンなので、一時は「何てイヤな頑固婆なんだ!!(失礼)」と思っていたが、考えてみれば、確かに戦時中までずーっと宮家か旧華族の家柄からしか嫁ぐ事は出来なかったわけで、それが急にご親戚に宮様が嫁がれているとはいえ、普通の金持ちのお嬢さんが嫁いできた訳だから、戸惑うのも無理はないと思う。それでも、時をかけて少しずつ受け入れてこられたのだから、「エライ人だなぁ」と今は思える。人間、年をとっても柔軟でいられる__という人は、なかなか居ないもんね! 私も良子様の様に年をとりたいと思う。常に笑顔を絶やさず、柔軟に時代の変化を受け入れ、夫亡き後は、子供を信頼して全てをまかせ、自分はひっそりと暮らす___私の夢と同じです。(でも出来ないだろうなぁ~。だって、きっと夫亡き後は遊び回るだろうから…ヾ(´▽`;)ゝエヘヘ) きっと今頃はとっくに昭和天皇の御許におられ、お二人で下界をニコニコと見下ろしていらっしゃる事でしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。
P.S. 弟の結婚式の日取りが決まったらしいです。今年の9月との事です。それまでに大勢の人中へ出られる様になれるかどうか、不安です。スーパーへ買い物に行くのでさえ、2回に1回は頭の中がフリーズしてしまうのに…。主人が毎回ついてきてくれていてもそんな状態なのに…。不安です。小さい頃からずっと面倒をみてきた、その弟の晴れ舞台だというのに……。彼が選んだお嫁さんも見たいのに…。でも、焦って頑張ったら悪化すると言うし、このまま時にまかせておくしか方法は無いのだろうか、神様……。