12月26日(火曜日)

Guppy   2017年12月26日   12月26日(火曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「雨降って 時折日差し 差してきて」

昨夜1時就寝、今朝5時起床。今日は全日本フィギュアスケート選手権の男子のレビューを書きたいと思います。こちらも女子同様私がオリンピックへ行けるかもしれないと思った選手だけピックアックしたいと思います。まずはショートプログラムから。

村上大介選手26歳。後半最初の3(トリプル)ルッツ2(ダブル)ループのコンビネーションジャンプですが、本当はセカンドジャンプは3の予定だったそうです。でも3ループにすると回転不足になり大きな減点になりそうだったのでとっさに2ループにしたそうです。終わったらスタンディングオベーションでした。ショートプログラムの得点は80.99点(技術点41.93演技構成点39.06)でした。

田中刑事選手23歳。羽生結弦選手の同期です。会う度に「早くこっち(世界)へ来いよ」と言われていました。奮起したのでしょう。冒頭は4(クワド)サルコウジャンプ。高いです。そして3フリップ3トゥループのコンビネーションジャンプは余裕でした。どれもが質の高いジャンプだった様です。ステップシークエンスは曲にピッタリと合わせていて、鬼気迫る演技で会場がシーンとなりました。ショートプログラムの得点は何と91.34点(技術点48.74演技構成点42.60)でした。最高の出来だったのでしょう。すごい、皆が喜んでいました。

無良崇人選手26歳。最初の4トゥループジャンプは相変わらずお手付きで出来栄え点は-1.44でした。後半の3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプも流れが止まって出来栄え点は-0.50でした。スピン、ステップはビデオ判定に。終わってもしばらくはまだ表情は演技しているまんまでした。この人は何をやっても質が悪いんですよね。あ、今回は3アクセルジャンプ(3回転半)だけ出来栄え点は+2.00と高かったですが。ショートプログラムの得点は85.53点(技術点44.71演技構成点40.82)でした。

友野一希選手19歳。お初にお目にかかります。曲は「ツィゴイネルワイゼン」。冒頭の4サルコウジャンプはバランスを崩して出来栄え点が-3.47でした。ステップシークエンスでは手拍子が鳴っていましたが、残念ながらレベル2でした。スピンは全てレベル4を取りました。ショートプログラムの得点は78.16点(技術点41.83演技構成点36.33)でした。ま、オリンピック代表の候補者の1人になったそうですが、私的にはまだまだこれからの選手ですね。

宇野昌磨選手20歳。冒頭の4フリップジャンプは基礎点12.30に出来栄え点が+1.57で、このジャンプ1つだけで13.87でした。後半の4トゥループのコンビネーションジャンプがコンビネーションにならなくて後で1(シングル)トゥループを付け加えたのですが、認められず出来栄え点は-4.00でした。後はスピン、ステップシークエンスは全てクリーンなレベル4を獲得しました。ショートプログラムの得点は96.83点(技術点50.84演技構成点45.99)でした。キス&クライではミスしたにもかかわらずいつもの笑顔を振りまいていました。そこがこの選手の良い所ですね。コンビネーションジャンプが成功していたら100点越えだったのに、あまり気にしていない様子です。スケートを楽しんでいるのかもしれませんね。

ここまでで暫定ですが、1位は宇野昌磨選手、2位は田中刑事選手、3位は無良崇人選手、4位は村上大介選手、5位は友野一希選手でした。いったん休憩に入りまーす。

シャワーを浴びてきました。体重は61.3キロでした。1ヶ月前にリバウンドしました。はあーあ。どうして誰かが何か食べていると我慢出来なくなるのかな。特に好きでもないおやつなのにパパからも一口、息子からも3口w。では、ここからは男子フリーの演技を最終グループだけ滑走順に見たいと思います。

まずはショートプログラム5位の友野一希選手。本人曰く「オリンピックを争っているのが夢のよう」だって。そう、夢です。曲は「ウエスト・サイド・ストーリー」。最初の4サルコウ2トゥループのコンビネーションジャンプはきれいでしたが、続く4サルコウジャンプが2サルコウになってしまいました。その次も、3アクセル3トゥループのコンビネーションジャンプのファーストジャンプが回転不足でアンダーローテーションになってしまいました。アンダーローテーション、つまり基礎点が70%になっちゃったという事らしいです。スピンは全てレベル4で美しかったです。町田樹さんを目指して有言実行を心掛けているそうな。「そのお名前、お懐かしゅうございます。お元気かしら」と、ふと脱線してしまいました。フリーの得点は153.05点(技術点77.69演技構成点75.36)で、ショートプログラムとの合計は231.21点でした。

次はショートプログラム4位の村上大介選手。髪型が鶏のトサカみたいです。26歳の彼にとってこの試合はオリンピックへのラストチャンス。まずは4サルコウジャンプ、これは高かったです。でも次が1サルコウジャンプになっちゃって残念。後半でも3アクセルジャンプのバランスが崩れて、結果フリーの得点は149.96点(技術点72.68演技構成点77.28)で、ショートプログラムとの合計は230.95点でした。肺炎で1週間練習出来なかったそうです。仕方なか。それも運のうちだから。

次はショートプログラム6位の佐藤洸彬(ひろあき)選手。曲は「セビリアの理髪師」。4トゥループジャンプでお手付き、次のコンビネーションジャンプがファーストジャンプの4トゥループで転倒してしまい、4トゥループのリピートとなり-4.00に。後半の3ルッツジャンプでお手付き。次の3ループジャンプではまたもや転倒とジャンプがミスだらけ。でも、スピンとステップシークエンスは全てレベル4でした。フリーの得点は136.87点(技術点65.51演技構成点73.36減点2.00)で、ショートプログラムとの合計は214.85でした。

次はショートプログラム3位の無良崇人選手。曲は3シーズン前と同じ「オペラ座の怪人」。でも振り付けはソチオリンピックのアイスダンスで優勝したあのチャーリー・ホワイトさん。最初の4トゥループジャンプでまたもや手をつきそうになるが気持ちで抑えて何とか立て直し、後半の3ルッツジャンプも何とかこらえて、とにかく転倒しない様に気力で滑りきりました。リンクから戻るとコーチであるお父さんと抱き合って涙ぐんでいました。お母さんとも…。フリーの得点は172.88点(技術点88.80演技構成点84.08)で、ショートプログラムとの合計は258.41点とシーズンベストを47点も更新しました。それを見て父コーチとまたもや抱き合って泣いていました。

次はショートプログラム2位の田中刑事選手。最初の4サルコウジャンプはきれいに決まりましたが、次の4サルコウのコンビネーションジャンプの予定が着氷で乱れて単独ジャンプとなり、リピートで基礎点がマイナスに。得点が1.1倍になる後半で4トゥループジャンプをきれいに決めたのは素晴らしかったです。が、次の3アクセルジャンプで着氷乱れ、しかもリピートなのでここでもマイナスに。終わったら拍手喝采。技術点が無良選手とほぼ同じで、演技構成点で決まりそう。基礎点の高いジャンプは決めていたし。フリーの得点は175.81点(技術点87.67演技構成点88.14)で、ショートプログラムとの合計は267.15点でした。これでオリンピックが近づきました。

最後はショートプログラム1位の宇野昌磨選手。「オリンピックの金メダルは夢から目標に変わった」との事。曲は「トゥーランドット」。まずは4ループジャンプ。次はイーグルから入る3アクセルジャンプ、このジャンプがGOE(出来栄え点)3点満点中3点、つまり満点を取ったというわけです。なかなか居ませんよ、そんな選手。レベル4を取ったステップシークエンスはとても優雅でステップには見えないほどです。後半に入ってすぐの4フリップジャンプで転倒してマイナス4点に。次の4トゥループジャンプは成功。次のコンビネーションジャンプで2アクセル4トゥループに挑んだがセカンドジャンプは2に。全てのジャンプを終えたぐらいから苦しそうな表情になりました。それでも頑張って大好きなクリムキンイーグルをしてスピンで終わりました。スピンは全てレベル4でした。フリーの得点は186.47点(技術点94.21演技構成点93.26減点1.00)で、ショートプログラムとの合計は283.30点でした。これで1位になりました。しかも連覇達成だって。ダントツゥ~。しかも優勝者は無条件でオリンピックの代表内定です。おめでとう、宇野選手。でも、本人は満足していないのか特に嬉しそうでもない、普段のいつもの表情でした。子供の頃教わった山田満知子コーチも一緒にキス&クライに座っていました。愛弟子が優勝してきっと嬉しいでしょうね。オリンピックも楽しみでしょう。

というわけで、優勝は宇野昌磨選手、2位は田中刑事選手、3位は無良崇人選手、4位は友野一希選手、5位は村上大介選手でした。お疲れ様でした。これで2017年全日本フィギュアスケート選手権が終わりました。オリンピック代表は宇野昌磨選手と世界ランキング1位の羽生結弦選手と田中刑事選手に決まりました。頑張って来て下さいね。楽しみにしています。