天気 「天気晴れ 予報ハズレは 無い様に」
今日は朝から2度寝無しで録画しておいたフィギュアグランプリシリーズ2018フィンランド大会の男子ショートプログラムを見ました。もちのろん、見たいのは羽生結弦(ゆづる)選手一人ですが、レビューなので気になる他の選手のも一応見ました。まずはチェコのミハル・ブレジナ選手28歳。アメリカ大会では2位でした。なので、今大会で表彰台に上れたらファイナル進出も夢ではありません。冒頭の4(クワド)サルコウ3(トリプル)トゥループのコンビネーションジャンプは高さがあって決まったのでとても良かったです。基礎点の上にGOE(出来栄え点)で2.63点も加算されました。3フリップ、スピンをはさんで最後基礎点が1.1倍になる3アクセル(3回転半のジャンプ)も加算され、ステップシークエンスもレベル4で、結果ショートプログラムの得点は93.31点(技術点51.14演技構成点42.17)でした。キス&クライでは本人も満足そうな顔をしていました。
次も気になる中国のボーヤン・ジン選手21歳。平昌オリンピックでは4位でした。それにしても、日本のテレビ局はいったいいつまでこの選手の名前を「金博洋」と書いて「きんはくよう」と呼ぶつもりなんでしょうか。早く直して欲しいです。では、試合をば。何と冒頭の4ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプでお手付きして転倒してしまいました。but最後の3アクセルでは基礎点1.1倍の上にGOEでは2.53点も加算されました。今シーズンは表現力が出てきましたね。これまではジャンプばかりだったのに。解説の織田信成氏曰く「凝った良いプログラムも評価になる」そうです。ショートプログラムの得点は85.97点(技術点45.86演技構成点41.11減点1.00)でした。
さて注目の羽生結弦(ゆづる)選手23歳。2014年ソチオリンピックと2018年平昌オリンピックの金メダリストです。これまで子供の頃から憧れていた選手はロシアのプルシェンコ氏と放送されていましたが、実は12歳の時のインタビューにはプルシェンコ氏だけではなくアメリカのジョニー・ウィアー氏の名前も出していました。おそらく、テレビ局側の思惑でこれまでカットされていたのではないかと思いました。ジョニー・ウィアー氏とは、荒川静香さんが金メダルを取った2006年トリノオリンピックで5位になった選手です。その時のフリーの曲が、今シーズン羽生選手のショートプログラムの曲「秋によせて」だったのです。あまりの美しさに12歳の羽生選手は「男でも美を追究出来る」と思ったそうです。ビックリです。ジャンプの練習ばかりしか見ていないので、羽生選手が美を追究していたとはこれまで気付きもしませんでした。そういえば、ナルシストな点が羽生選手にはありますから、それが美の追求と言えばそうかもしれません。というわけで、アイスショーで共演した時に直談判してこの曲を使う許可を取ったそうです。ウィアー氏は「この特別な曲で滑ってくれて光栄、上手に滑ってね」と。で、振付師のジェフリー・バトル氏と一緒にプログラムを仕上げた模様です。長い前置きですみません。では演技を見てみましょう。もう名前がコールされたら一斉に会場中が日本の国旗や「結弦」と書かれた垂れ幕で覆い尽くされていました。冒頭はイーグルから入った4サルコウ。あまりの美しさにGOEが4.02点も加点されました。満点が5点ですからここまで加点される選手は少ないと思います。非常に完成度が高い証拠でしょう。次はツイヅルからの3アクセル。これもGOEは2.27点の加点でした。最後基礎点が1.1倍になるジャンプ、4トゥループ3トゥループのコンビネーションジャンプはオーバーターンしかけたのを何とか抑えて、その後にスピンやステップシークエンスを持って来ました。ステップシークエンスがレベル3だったのは残念でしたが、まだシーズンは始まったばかり。それもそのうち改善されるでしょう。終わったらいつまでもいつまでもリンクに花やプーさんのぬいぐるみが投げ込まれ、リンクの中央以外は埋め尽くされていました。ショートプログラムの得点は106.69点(技術点59.09演技構成点47.60)でした。もう本人もブライアン・オーサーコーチもホオッとびっくり状態。見ているこちらもびっくりしました。ロンドン大会での宇野昌磨選手の得点を上回ったのか、世界最高得点と書かれていました。(採点方法が変わったので今季は0からとなります)演技後のインタビューでは目標にしている100点は超えたのでホッとしている。今日は憧れのプルシェンコさんの誕生日。明日のフリーでは2004年にプルシェンコさんが芸術点でオール6.0になった「ニジンスキーに捧ぐ」をアレンジした曲で滑るそうです。羽生選手がその曲につけたタイトルは「Origin」です。お楽しみに。(これは録画です)
最後、ロシアのミハイル・コリヤダ選手23歳。昨シーズンのグランプリファイナルの銅メダリストです。冒頭の4トゥループのコンビネーションジャンプがコンビにならずGOE-2.06点に。次の単独ジャンプをコンビにしようと思ったみたいですがタイミングが合わず、1(シングル)ルッツで終わり、規定により2回転より少ないので0点に。最後の3アクセルはブラケットターン(片足からのターン)から入って下りてからイーグル成功、基礎点1.1倍の上にGOEで3.31点も加点されました。他、ステップシークエンス、スピン、全てがレベル4でした。ショートプログラムの得点は81.76点(技術点38.51演技構成点43.25)でした。
以上、この地点での順位は1位羽生選手、2位チェコのブレジナ選手、3位中国のジン選手、ロシアのコリヤダ選手は6位でした。続きはまた明日。チャオ。