3月27日(火曜日)

Guppy   2018年3月27日   3月27日(火曜日) はコメントを受け付けていません

天気 「昨日より もっと気温が 高くなり」

春ですねぇ。家の中に居ると風が吹かないせいか、ぽかぽか陽気で暖かいです。さて、今日は昨日の続き、世界フィギュアスケート選手権女子フリーのレビューを書きます。まずは第3グループのラスト、日本の樋口新葉(わかば)選手。ショートプログラムでは8位でした。曲は「007スカイフォール」。とにかくこれでもかこれでもかというぐらい大きく上半身を動かしていました。それが堂々とした演技に見えたのでしょう。そして全てのジャンプにコレと言った減点無し、しかもスピンは全てレベル4と来たもんだ。完璧なノーミスでした。終わったとたん「やったー」とガッツポーズの後、号泣していました。ショートプログラムでは8位でしたからね、フリーで何とかばんかいしなくてはと自分の中に重圧を作ったのかもしれませんね。それにしてもよく頑張りましたね。頭なでなでしてあげます。フリーの得点は145.01点(技術点74.72演技構成点70.29)で、ショートプログラムとの合計は210.90点でした。本人もビックリの点数でした。

さあここからは最終グループです。まずはショートプログラム4位、カナダのケイトリン・オズモンド選手。曲は「ブラックスワン」。2つ目の2(ダブル)アクセル(2回転半のジャンプ)3(トリプル)トゥループのコンビネーションジャンプでセカンドジャンプの着氷に乱れが。ミスはこれ1つだけ。最後まで迫力のあるブラックスワンでした。フリーの得点は150.50点(技術点75.35演技構成点75.15)で、ショートプログラムとの合計は223.23点でした。

次はショートプログラム5位、ロシアのマリア・ソツコワ選手。曲はドビュッシーの「月の光」。この選手は昨シーズンでは片手上げのジャンプはまだ未完成だったのですが、今回はループジャンプ以外は全て片手を上げて跳んでいました。でも、まだまだなんでしょうね。後半の3ルッツジャンプでは転倒。回転不足のジャンプが7本中4本もあったとか。目指せ、メドベージェワ選手ですね。フリーの得点は124.81点(技術点58.03演技構成点67.78減点1.00)で、ショートプログラムとの合計は196.61点でした。かなりショックを受けたみたいです。可哀想…。

次はショートプログラム6位、カナダのガブリエル・デールマン選手。スピードに乗って冒頭の3トゥループ3トゥループのコンビネーションジャンプは良かったです。ところが次の3ルッツジャンプの予定が2ルッツに。次の3フリップジャンプもどうにか堪えてスピンを2つやって前半終わり。後半2つ目のジャンプからまたミス連発。3ループジャンプは回転不足。2アクセルジャンプは着氷が乱れオーバーターンに。最後のジャンプは3サルコウ2アクセルのコンビネーションジャンプの予定が、ファーストジャンプの回転不足を堪えてから2アクセルジャンプを跳んだので、ジャンプシークエンスになってしまいました。間に間が入ったのです。小ミスが多かったのは、所々力のコントロールが上手く出来なかったからと解説の人が言っていました。キス&クライでは左足のスケート靴を脱いでいました。故障でもしたのでしょうか。フリーの得点は125.11点(技術点57.12演技構成点67.99)で、ショートプログラムとの合計は196.72点でした。

次はショートプログラム3位、日本の宮原知子(さとこ)選手。前半2つ目の3ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプのセカンドジャンプで回転不足が。後半2つ目の3ルッツ2トゥループ2ループのコンビネーションジャンプではファーストジャンプは何とか堪えたが、サードジャンプで回転不足をとられました。その後も苦手な3サルコウジャンプが2サルコウになって転倒。でも、スピンとステップシークエンスは全てレベル4でした。ミスパーフェクトじゃなくなったけど、私は今の宮原選手の方が好きです。表現力がついてきたから。フリーの得点は135.72点(技術点64.20演技構成点72.52減点1.00)で、ショートプログラムとの合計は210.08点でした。それを見て呆然としていました。理由はわからないけど。でも、樋口選手と2人合わせて高順位をとったので、来シーズンの世界フィギュアスケート選手権の出場枠を3つ取る事が出来ました。良かったぁ。ご苦労様でした。

次はショートプログラム2位、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手。フリーもショートプログラムと同じでジャンプを全て基礎点が1.1倍になる後半へ持って来ました。前半にはコレオシークエンス、スピン、ステップシークエンスだけ。後半に入って最初の3ルッツ3ループのコンビネーションジャンプのファーストジャンプで転倒、コンビにならず。次の2アクセル3トゥループのコンビネーションジャンプのセカンドジャンプでも転倒。これは回転数が足りなかったのでダウングレード、つまり基礎点が1回転分落ちるそうです。その後3ルッツジャンプに3ループジャンプを付けてコンビネーションジャンプにしようとしましたが失敗。回転不足の上にまたもや転倒。続く3サルコウでも回転不足をとられました。ただ、スピンとステップシークエンスは全てレベル4でした。もう泣きそうな顔で終わりました。フリーの得点は128.21点(技術点62.34演技構成点69.87減点4.00)で、ショートプログラムとの合計は207.72点でした。キス&クライではずっと泣いていました。まだ15歳だもんね。この結果を受け止めるには幼すぎるけど、きっと立ち直れると思っています。

最後はショートプログラム1位、地元イタリアのカロリーナ・コストナー選手。リンクに出て来ただけで大歓声です。冒頭の3ルッツの予定が2ルッツジャンプになってしまいました。次の3フリップに2トゥループを足してコンビネーションジャンプにしました。後半になって2アクセルからの3連続ジャンプが1(シングル)アクセルジャンプで両足着氷になってしまいコンビになりませんでした。最後の3サルコウからのコンビネーションジャンプもファーストジャンプで転倒。成功しようが失敗しようが跳ぶ度にお客さん達は歓声を上げていました。ゆったりとした曲に合わせてスピード感は無いのにちゃんとジャンプが跳べるって見ていて不思議でした。ミスをしても流れが止まらないのは、それだけキャリアが長いせいでしょうか。プログラムの難易度が他の選手より少ないのが惜しかったと解説の人が言っていました。フリーの得点は128.61点(技術点54.71演技構成点74.90減点1.00)で、ショートプログラムとの合計は208.88点でした。

というわけで、優勝はカナダのケイトリン・オズモンド選手、2位は日本の樋口新葉選手、3位は日本の宮原知子選手でした。樋口選手と宮原選手の点差がわずか0.82点差。これは宮原選手、悔しいだろうなあ。でも、フリーだけでは10点近く差があります。来シーズンが楽しみですね。では皆さん、お疲れ様でした。今日はこのへんで終わりにしとうございます。<(_ _)>