天気 「昨夜から ようやく晴れて 洗濯を」
今日は洗濯以外暇なので、速報だけ書いたフィギュアスケートグランプリシリーズロシア大会の男子シングルのレビューを書きたいと思います。
まずはショートプログラムから。カザフスタンのデニス・テン選手24歳。足に故障を抱えていてジャンプの度に着地出来ずとても痛そうでした。結果減点2の69.00に終わりました。次、カナダのナム・ニューエン選手19歳。2種類の4(クワド)ジャンプを用意していましたが、2つ目の4トゥループジャンプで転倒。それでも減点1の80.74取りました。1人飛ばして次、ウズベキスタンのミーシャ・ジー選手26歳。この選手は4回転ジャンプこそ跳びませんが、演技の美しさでファンもジャッジも魅了されてしまうのです。本当は昨年引退表明していましたが、多分オリンピックシーズンという事でまた出場する事になったのでしょう。また見られて喜んでいるファンは多いでしょうね。衣装はヨーロッパ中世期みたいな衣装でもみ上げから口元まで薄らひげも生やしていました。まるで本の中から抜け出てきた様な感じのとてもきれいな出で立ちでした。今回も自ら振り付けし、指の先まで丁寧に演技してジャンプも減点のつけようがないジャンプでした。得点は85.02。ほら、4ジャンプが無くたってここまで得点を得る事が出来るのです。素晴らしい演技でした。お次は3人飛ばしてアメリカのネイサン・チェン選手18歳。最初の4ルッツ3(トリプル)トゥループのコンビネーションジャンプはすごかったです。これを跳ぶのは羽生選手でも無理でしょう。この選手はクラシックバレエと体操を習っていたとかでジャンプの軸にブレが無いのですよね。昨年まではジャンプは跳べても間の演技がなっていなかったので得点が伸びなかったのですが、今年はステップシークエンスもキレの良いダンスみたいで、得点は100.54と100点越えしました。次も1人飛ばして最後は日本の羽生結弦選手22歳。ショートプログラムの曲は、一昨年とその前のシーズンでも使用していたショパンの「バラード第1番」です。オリンピックへ勝ちに行く為に1番しっくりいく曲という理由で選んだそうです。勿論振付は手直ししています。しかも、アイスショーで実際に試してみたとかで、その時点では成功だった様です。ですが、試合は水物。今回は後半の4トゥループ3トゥループのコンビネーションジャンプで転倒してしまいました。その為、減点1の94.85でした。最初の4ループジャンプでも着地失敗しているのでショートプログラム2位は仕方がないですね。
さて、次はフリーを見たいと思います。
最終グループ最初の選手はショートプログラム5位のウズベキスタン、ミーシャ・ジー選手。スピンやステップシークエンスが丁寧で、コレオシークエンスでは激しく、マイナス要素が全く無いので髙評価を得ました。2度目のオリンピックへの集大成とも言えるプログラムでした。で、フリーの得点は170.31ショートプログラムとの合計は255.33でした。あら、他所のサイトで指摘されるまで気が付きませんでした。昨日のおひげが無い、剃って来たのですね。私は昨日のスタイルの方がとても似合っていた様に思いましたよ。ま、薄いおひげなのですぐ伸びるでしょうが。次はショートプログラム4位、ロシアのミハイル・コリヤダ選手。曲は「エルビス・プレスリーメドレー」。冒頭の4ルッツジャンプ転倒、次の4サルコウジャンプ転倒、最後の3ルッツジャンプも転倒。解説の織田信成さんが言うには、転倒が3つあると3つ目以降は1つの転倒で減点2になるので、この選手のフリーの得点は減点4で185.27ショートプログラムとの合計は271.06となりました。2人飛ばして次ショートプログラム2位の日本、羽生結弦選手。曲は一昨年と同じ「SEIMEI」ですが、構成は変わっています。控え室で靴を履いている時に見た五本指の靴下がかっちょ悪かったですw まずはソチオリンピックの半年後から練習を積んで来た4ルッツジャンプは何とかこらえました。次の4ループジャンプの予定が空中でとっさに3ループジャンプにして何とかこらえた様です。後半の4サルコウジャンプもこらえて次の4トゥループジャンプは2(ダブル)になってしまいましたが、残りのジャンプは大丈夫でした。その緊張感が解けたのか、そこからは何をやっても客席からキャー、終わってもキャー。ロシアでは土曜日なので客席は満杯で中国やロシアのファンも来ていたそうです。気になる技術点ですが101.54でした。その代わり演技構成点では94.38でフリーの得点は195.92ショートプログラムとの合計は290.77で、笑顔でキス&クライに座っていました。初戦だったオータムクラシックでのフリーの得点から40点も上がったのですから笑顔になるのは当然でしょうね。この調子で行けば、オリンピックでの活躍が楽しみですね。最後はショートプログラム1位、アメリカのネイサン・チェン選手。冒頭の4ルッツ3トゥループのコンビネーションジャンプは今日も完璧でした。続いて4フリップジャンプ、4サルコウジャンプ、後半に入って4トゥループ2トゥループ2ループのコンビネーションジャンプまでは成功しました。その後は4トゥループジャンプが2トゥーループジャンプになって、3アクセルジャンプにも2トゥループジャンプを付けてコンビネーションジャンプにしましたが、これは3つ目の2トゥループジャンプになるので認められないそうです。というわけで、技術点は羽生選手を上回り104.85演技構成点は下回って88.40でフリーの得点は193.25がっかりしていましたが、ショートプログラムの貯金が有って合計293.79になりました。この選手、昨シーズンより遙かに表現力が増したのでオリンピックでは要注意人物になりそう。
というわけで、1位はアメリカのネイサン・チェン選手、2位は日本の羽生結弦選手、3位はロシアのミハイル・コリヤダ選手、4位にウズベキスタンのミーシャ・ジー選手が入りました。以上でグランプリシリーズロシア大会男子シングルのレビューを終わります。お疲れ様でした。
<追記> 今日、うちの掲示板にウェイさんが知らせてくれたのですが、〇〇〇さんが10月22日の台風で被災されICUで意識不明状態とOffsialブログに書いてありました。彼女は、うちの掲示板の記録では2009年からしか残っていないのですが、その前からメールのやり取りもしていた大切なお友達です。非常にアクティブな人で、ここ数年はボランティア活動にも従事しているくらいです。どうか早く意識が戻って元の元気な姿になる様祈っています。