天気「まぶしくて今日も暑そう墓参り」
夫は形式だけするって事が大嫌いです。でも、ほとんどが真宗であるこの土地では、他の宗教には無い仕方でお参りをします。『キリコ』と言う、紙で出来た灯籠の様な物を墓前に吊るします。正面に「南無阿弥陀仏」と書かれているこの『キリコ』と、お花と線香とろうそくだけお供えして、絶対にお墓に水やお酒をかけたりはしません。
いつも喧嘩するのはその『キリコ』の事なんです。誰がお墓参りに来たかわかる様に、側面に「進上」と書いて家長の名前を書きます。そこで夫がそんな誰が来たか知るだけの為に、誰が見るかわからない所に個人情報であるフルネームを書く事に抵抗があるみたいです。仕方がないので、私が震える手でパパのフルネームを書きました。
実はお墓参り、昨日行くつもりでした。でも息子がいつでも大丈夫と言っていたのに、お昼のラーメンを食べたら眠気が出てきたと言って中止になりました。本当に息子に甘い父親で息子の将来が心配です。案の定、「お墓参りなんか無駄だ、死んだ人間より生きている人間の方が大事」などと言い出してきた。着替えるのが面倒くさいからって、屁理屈攻撃。私が発病してから頭の働きが鈍くなって、そんな攻撃に反論できないのを承知で言い負かせてくる。パパもそれを聞いていて息子に注意をしないのは同じ考えだからでしょう。言う事は立派でも何もしないのでは意味ないと私は思うけど。