天気「クーラーを一日点けてやれ涼し」
子供の頃の話、母は忙しく私達はほとんど祖母に育てられた様なもんですが、祖母はバリバリの明治女で、家事は女の仕事とばかりに兄や弟には好き放題させて、女の私が全て祖母の手伝いを小学校時代からさせられていました。だからウチの子には男でも小学校時代からお使いに行かせたり、月一のお好み焼きの手伝いをさせたりしていました。私が発病してからパパが台所に立つ様になったら、本人も台所に立つ様になりました。今は面倒くさがって何もしませんが、今日は「危なっかしい、貸してみ」と自ら包丁を持って、カボチャを切ってくれました。それなのに、ああそれなのに、私の水加減が悪かったのか火加減が悪かったのか、失敗してしまいました。カボチャを、ああまでも完璧に煮崩れさせたのは初めてです。煮物は本当に難しい。発病して1年ほど経った頃に「料理本見ながらだけど、煮物が作れる様になった」と医者に言ったら、「それはすごい、難しいのに・・・」と笑っていたわけがやっと解った。この病気は気が短い。行動はとろいのに、気ばかり焦る。気長な人間じゃないと、とてもじゃないがまともな煮物は作れない。焼き物もつい強火でガーと焼くから、中半生っていう事もある。じゃなかったら、とろ火でじっくり焼きすぎて固~くなってしまう。毎回出来上がってみてのお楽しみだ。最近それで家族が食べてくれない事が多い。二人とも健康診断では痩せすぎと出るのに、これじゃあ栄養失調になってしまう。そういえば、夫が先日「食事かエサかの違いは、愛情がこもっているかどうかの違いだ。美味しそうに盛るのも愛情の一つ。お前にはそれが欠けているんだ」と言っていた。そう、私はおやつとパンさえ有れば良いのだ。おやつやパンを食べてから作る料理は義務感で作っているのだ。当然一品だけ何とか作って、器にジャーっと入れてハイおしまい、って感じ。愛情が無いわけでもないんだけどなあ。(無かったら作らない) ただ面倒臭いだけなんだけど、これって病気の症状の一つだから、解ってくれって言う方が無理かな。